貨物船は何人の船員さんが働いている?
現代の貨物船は、全長200~300メートルの大型船も多いですが、この貨物船をいったい何人くらいで動かしているかをご存じですか?今回は、貨物船の船員さんについての豆知識をご紹介します。
意外と少ない!?貨物船の運行を担う船員数
貨物船によっても異なりますが、一般的に20人前後の乗組員で貨物船を動かしています。もし総乗組員が24人の場合、以下のように構成されることが多いようです。
・船長
・機関長
・通信長*
・航海士(3名)
・機関士(3名)
・甲板部員(6名)
・機関部員(6名)
・事務部員(3名)
船の大きさの割には、意外と少ない人数で動かしているのだなと感じられた方も多いのではないでしょうか。次に、各乗組員がどのような役割を担っているのかをご紹介します。
船長
船全体の最高責任者。
通信長
陸上や他の船との交信を担当する。
*最近は通信の資格を持っている船長や航海士が通信長を兼務することが多いです。
航海士、甲板(こうはん)部員
操船(船の操縦)や荷役(貨物の積み降ろし)にかかわる業務を担当。航海士の指揮のもと、船の位置や航路の確認、停泊中の見張り、船体などの整備を行う。
機関士、機関部員
船を動かすエンジンやボイラーなど、あらゆる船内機器の管理を担当。発電機や冷暖房の整備や燃料補給なども行う。
事務部員
出入港手続き、船員の食事作りなどを担当する。
貨物船が運行中、各乗組員が船内でどんなお仕事をしているのか、少しイメージが湧いたでしょうか。
当然、貨物船は24時間休むことなく、何日も走り続けます。そのため、乗組員はシフト制で働き続けているようです。とりわけ、航海士と甲板部員は、4時間当直して、8時間休憩するといったサイクルで船を動かし続けています。
機関士も、かつては同様のシフトだったようですが、現在は船のエンジンが自動運転されるようになり、機械類の点検や整備などを随時を行っているようです。
最近の貨物船事情は?
現在造られている船の中には、今まで以上に合理化・コンピューター化された船も誕生していて、14名前後で動かせる船もあるそう。こうした少人数の船では、機関士も事務部員の業務を手伝うような体制で運行しているようです。
十数年後には、今回ご紹介した船員数(20名前後)ではなく、14名前後が一般的になるかもしれませんね。
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