できる秘書の上司のスケジュール管理のコツを伝授!手帳やアプリの使い方とは
専門性が高く、常に安定した人気の秘書。担当上司のサポートを行う秘書の代表的なお仕事のひとつが、「上司のスケジュール管理」です。
社内外で、上司がスムーズに業務を行えるかどうかは、秘書の腕にかかっているといっても過言ではありません。上司のスケジュールを上手に管理できる秘書は、「デキる秘書」と言えるでしょう。
今回は、上司に必要とされる秘書になるための「スケジュール管理のコツ」についてご紹介します。
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- 目次
- 秘書のメイン業務のひとつが「スケジュール管理」
- できる秘書のスケジュール管理術とは
- 何としても回避したい“うっかりミス”!防ぐためのコツは?
- スケジュール管理のテクニック
- 秘書のお仕事で役立つ「スケジュール管理術」を身につけよう!
秘書のメイン業務のひとつが「スケジュール管理」
秘書の役割は、担当上司が自分の仕事に集中できるよう、サポートをすること。社内外とのやりとりや来客のアテンド、資料の作成、会議の準備など、秘書の業務内容は多岐にわたりますが、メイン業務とも言えるのが、担当上司の「スケジュール管理」。
企業で重役を担う上司のスケジュールは、社内の会議や打ち合わせ、来客、訪問、出張など、たくさんの予定が詰まっています。上司が多忙を極めるあまり、「重要なアポイントの日程を間違えていた!」なんてことがあっては、大変ですよね。そのため、上司のスケジュール管理は、秘書にとって重要なお仕事のひとつと言えるのです。
また、打ち合わせの会議室を手配したり、出張の交通手段・ホテルを手配したりと、上司の予定に付随した業務も発生します。秘書の「スケジュール管理」における予定の種類、対応・確認事項は、以下の通りです。
・予定の種類
会議・打ち合わせ、来客、訪問、会食など
・対応事項
予定の調整(日時・場所・所要時間の確認、移動時間・休憩時間の調整、次の予定とのバッファの確認)、必要書類や持ち物の確認、会議室など打ち合わせ場所の手配、交通手段の確認・手配、宿泊場所の手配
・その他確認事項
メンバーの人数・名前・社名・役職、ドレスコードの確認、手土産の有無など
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できる秘書のスケジュール管理術とは
秘書の業務は多忙ですが、さらに忙しいのが上司です。他の業務が立て込んで忙しいこともあるかもしれませんが、基本的に予定はすべて確認し、上司との間で常に最新のスケジュールを共有するよう心がけましょう。
新しい予定を入れるときは前後の予定も確認
新規の予定を入れる時は、ただ空いた時間にそのままはめ込むのではなく、前後の予定もしっかり確認を。相手先に訪問する場合は移動時間も考慮し、だいたいの会議の内容、重要度を把握した上でスケジュールを組むようにしましょう。
時間の読みが甘いと前後の予定に影響が出て、相手先に迷惑がかかったり、機会損失に繋がってしまったりする可能性も。充分な時間の余裕を持ったスケジューリングを心がけましょう。
予定の優先順位を確認する
たくさんの予定の中でも優先順位があるはず。締切が決まっているものなど、絶対に動かすことができないのか、多少の調整が利くのか、常に判断しながらスケジュールを組み立てましょう。
会議の場合は、大まかな会議の内容やどのような人が出席するかなど、ある程度を把握しておくことが大切です。要度の高い予定は色付きのペンでマークするなど、パッとみてわかるように工夫すると良いでしょう。
上司に合わせたスケジュール管理と共有
上司の意向に沿った形でスケジュール管理を行うには、普段からコミュニケーションを図り、良好な関係を保つことが大切です。
ただし、都度指示を仰ぐのではなく、上司の人柄や置かれている立場、仕事の状況など、上司自身のことも把握した上で、どこまで自己判断で大丈夫か、どこから確認が必要かを探りましょう。上司の細かい指示を仰ぐことなく、上司の意向や優先順位をある程度把握できるようになれば、「デキる秘書」に一歩近づけたといえます。
また、スケジュールは常に上司と共有することでミスが起こりにくくなります。月間の予定は前月末までに、週間の予定は前週末までに、毎日の予定は前日の終業時間前に確認するとよいでしょう。
何としても回避したい“うっかりミス”!防ぐためのコツは?
しかし、どんなに細心の注意を払っていても、ミスは起こってしまうもの。ビジネスの現場では“うっかりミス”のことを、「ヒューマンエラー」と呼ぶこともあります。
このようなミスを防ぐために大切なのは、ミスが起きにくい環境を作ること。そして、リスクを最小限に抑えることです。ここでは、秘書のスケジュール管理において、起こってしまいがちな「うっかりミス」と、万が一ミスをしてしまった時の対処方法、うっかりミスの予防法をご紹介します。
起こりがちな“うっかりミス”とは?
スケジュールの調整の際に起こりがちなミスが、スケジュールのダブルブッキング。忙しい上司であればあるほど、予定が重なり、ダブルブッキングを引き起こしてしまうことも。また、ミスだけでなく、電車の遅延や前の予定が延長して次の予定に遅れるといった、ハプニングも起こりがちです。
万が一ミスをしてしまったら…
どんなに細心の注意を払っていても、ミスをしてしまうことはあるもの。もしミスをしてしまった場合は、気づいた段階で、すぐに上司か責任者へ連絡し、素直に謝罪しましょう。そして、その場でできる最善の方法を考え、臨機応変に対処しましょう。
ダブルブッキング、遅延などの際は、アポイントの関係者にすぐに謝罪の連絡を入れること。たとえ自分が原因であるミスでなくとも、ハプニングにより相手に迷惑がかかっていることは事実。連絡が早ければ早いほど、被害は最小限にとどめられますし、誠意も伝わるでしょう。
“うっかりミス”はこうして防ぐ
手帳やカレンダーで上司のスケジュール状況を確認する際は、二重チェックを!特に、「調整中の仮予定」と「確定予定」の区別ははっきり分かるようにしましょう。アポイントを調整し、先方に連絡するときも再チェックを忘れずに。
上司とは密なコミュニケーションを心がけ、普段からスケジュールの確認作業を、習慣づけておくことが大切。手帳やノートには、やってしまいがちなミスを記録し、常に意識しましょう。
また、デスク周りの整理整頓を心掛け、どこに何があるかがすぐにわかるよう、資料などを取り出しやすくしておくことも、ミスを防止につながります。
そして、疲れを溜めこまないことも、ミスを防ぐためには必要なこと。適度に休息をとり、リフレッシュを心がけましょう。
※関連記事:『ヒューマンエラー対策!いわゆる「うっかりミス」を防ぐ3つの方法』
スケジュール管理のテクニック
秘書は、いうなれば上司のタイムキーパー。上司の予定を確認・管理しながら、上司が円滑に仕事を進められるよう、サポートしなくてはなりません。上司と自分のスケジュールを把握しながら、スムーズかつ臨機応変に対応できるのが、デキる秘書。ここでは、秘書のスケジュール管理におけるちょっとしたテクニックをご紹介します。
手帳・カレンダーで管理をする場合
・多忙な上司は会議や来客など、1日にいくつもの予定が重なっているもの。ただ予定を羅列するだけでなく、「優先度の高いアポは、色付きペンでマーキングする」「完了タスクは、マーカーで塗りつぶす」といったひと工夫をするだけでも、わかりやすくなります。また、予定変更があった場合は消さずに、変更したことが分かるよう2本線を引いておく方法もオススメです。
・上司と共有する予定の管理はオンラインツールで、自分の秘書としての予定は、すぐに見られるように紙の予定表で…といった形で、ツールを使いわけるのもひとつのテクニック。紙の場合、「先の予定が一覧できる」「すぐに取り出して、確認しやすい」「資料なども一緒に挟んでおける」といった特徴があります。予定表を印刷して、上司と共に一部ずつ持っておく方法もオススメ。各種ツールの特性を活かして、使い分けをすると良いでしょう。
・ただし、紙の予定表の場合、紛失にはくれぐれもご注意を!秘書は、社外秘の情報など、デリケートな機密事項を扱うことも。もし人に見られても内容がわからないように、自分なりの記載ルールを決めるなど、工夫するようにしましょう。
アプリで管理をする場合
・上司と予定を共有する際は、オンラインカレンダーのアプリで予定を共有するのも効率的。出張や訪問などで、社内に居ないことが多い上司であればなおさら、場所を問わず、お互いの予定を確認することができるオンラインカレンダーアプリの使用がオススメです。
・アプリのカレンダーに予定を設定するときは、忘れないように通知してくれる「リマインダー機能」が便利。予定が完了するまで通知してくれる機能もあるため、重要なアポには必ずリマインダーを設定しましょう。
・アプリのスケジュール管理機能も日々進化しています。手書き入力できる機能や他のアプリとの連動なども活用しながら、自分に合った使い方をみつけましょう。
※関連記事:『あなたは手帳派?アプリ派?お悩み別・スケジュール管理術!』
秘書のお仕事で役立つ「スケジュール管理術」を身につけよう!
秘書の代表的なお仕事のひとつである「スケジュール管理」。何かと予定の多い上司がスムーズに業務を行えるよう、秘書として適切なサポートを心がけましょう。
スケジュール管理においては、「確認の徹底」が何よりも大切。予定の日時や内容は、定期的に確認・共有するようにしましょう。また、手帳やアプリといったアイテムを活用することで、業務効率もアップします。今回ご紹介したポイントをしっかりおさえて、スケジュール管理業務に活かしてみてくださいね。
さらに、秘書のスケジュール管理業務を通して、計画性や調整力といったビジネススキルも身につくことでしょう。秘書として、そしてビジネスパーソンとして、ステップアップするために、スケジュール管理術をマスターしてみてくださいね。
参考サイト: