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2017/09/17

少しの工夫で見違える!洗練されたプレゼン資料を作る4つのコツ

著者: パソナ キャリアコーチ

少しの工夫で見違える!洗練されたプレゼン資料を作る4つのコツ

優れたプレゼン資料の条件は「見やすく」「伝わりやすい」こと。そんな資料は同時に「知的」で「スタイリッシュ」な印象も与えることが可能になります。そのように、よくできた資料を評価する目はあるものの、いざ自分が作るとなると、何をどうすればいいものかとお困りの方も多いのではないでしょうか。今回は、PowerPointを使って洗練されたプレゼン資料を作るための4つのコツをご紹介します。

1.プレゼン資料にふさわしいフォント(書体)の選び方

見やすさを実現するうえで、フォント(書体)は重要な要素です。代表的な和文フォントには「ゴシック体」と「明朝体」があり、それぞれの特徴 は次の通りです。

ゴシック体の特徴

・線の太さがほぼ一定である
・「力強い」「現代的」「男性的」なイメージを与える
・視認性(見やすさ)に優れている

明朝体の特徴

・縦線よりも横線が細く、ハネ・ハライの表現が筆文字のようになっている
・「流麗」「やわらかい」「女性的」「和」なイメージを与える
・可読性(読みやすさ)に優れている

以上のことから、プレゼン資料には、見やすさに優れる「ゴシック体」がふさわしいと言われています。資料を他のPCで表示することが想定されるなら、どんな環境でも表示できるようベーシックな「MS Pゴシック」や「メイリオ」を使うのが無難でしょう。また、ゴシック体には、目を引く「ディスプレイ(POP)体」などのバリエーションもありますが、それらの装飾性が強い文字や線が太い文字は本文(小さい文字)には不向き。ただし、タイトルなどに使うなら効果的な場合もあるので、使いどころを考えましょう。

2.バランスを整えて見やすさアップ!文字組みにチャレンジ

次は行間や字間、文字サイズなどを調整して読みやすくするテクニックである「文字組み」を考えます。

タイトル、見出し、本文の文字サイズを統一する

全体に一貫性を持たせ、読みやすさを保つためにスライドの文字サイズ を統一しましょう。資料が使われるシーンによっても異なりますが、本文に使う最少サイズはおよそこのくらいに設定します。

・会議室で投影するとき「16pt以上」
・配布資料として使用するとき「14pt以上」

同様に、タイトルと見出しのサイズもスライドの各ページで統一します。見出しやタイトルは、ある程度大きなサイズにして強調効果を持たせることが重要なので、本文 → 見出し → タイトルの順にそれぞれ1.5倍ほどサイズを上げていくと、ちょうどバランスが良いでしょう。

例:本文16pt → 見出し 24pt → タイトル36pt

行間を整える

一般的には、行の高さに対するベストな行間は「文字サイズの0.75倍程度」 と言われています。ただしフォントや行の長さなどによっても見え方は異なるため、最終的には目視でバランスを調整しましょう。行間の設定は「ホーム」タブの「段落」グループの右下矢印をクリックし、ダイアログボックスを開いたら「インデントと行間隔」タブの「行間」に“倍数”を選択し、「間隔」に数値(例:0.75)を入力します。

文字量のバランスを考える

伝えたい内容が多いほど文字の分量が多くなりがちですが、それではかえって本当に伝えたいことが伝わらず、逆効果になりかねません。スライド1枚あたりの文字数は80~100文字前後 にするのが理想です。また、改行後の文章が1,2文字出てしまうことがありますが、それも不格好です。そんなときは改行せずに収まるように、文章を修正しましょう。

3.使う色数を絞れば 、容易にスタイリッシュな印象を生み出せる!

これで文字の設定はカンペキです!次は、スライドに使用する色に注目しましょう。ついつい要素を目立たせるためにたくさんの色を使いたくなりますが、色が多いほど全体の印象が散漫になってしまいます。そんな「配色迷子」にならないためには、スライド全体で使う色を「4色」に絞るのがコツ。まずは、タイトルや小見出しなどに使うメインカラーと、目立たせたい部分に使う強調色を選びます。なお、メインカラーと強調色は、コントラストを出すために同系色は避けましょう。さらに、文字の基本色を「黒」、背景色は、見やすく印刷にも適した「白」にします。この4色だけでスライド全体を構成すると、スタイリッシュで統一感のある資料に仕上がります。

4.ぜひ使ってほしい!スライドマスターの使い方

最後に、ぜひ使ってほしいPowerPointの機能に「スライドマスター 」というものがあります。スライドマスター上で「タイトル」「テキスト」「日付」「ページ番号」「フッター」の5項目の設定を行えば、すべてのスライドに適用できるという機能です。ここでフォントの種類やサイズ、配色などの必要な要素の設定を行いましょう。

スライドマスターを作成するには、新規ファイルを作成して「表示」タブの「マスター表示」グループから「スライドマスター」をクリックすればOKです。

まとめ

プレゼン資料を作成するうえで大切なのは、最初のルール作り。そこで効果を発揮するのがスライドマスターです。「スライドのメインカラーはこの色にしよう」「文字サイズはこうしよう」と、最初に配色や文字サイズなどを一括で設定しておけば、各スライド上でいちいち個別の要素を設定しなくて済みます。資料の出来栄えだけでなく、作業の効率化にも一役買うスライドマスター、ぜひご活用ください。もっと詳しいテクニックを知りたい方は、PASONA CAREEE COLLEGEで開催されているPowerpoint講座 もチェックしてくださいね。

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