派遣登録に資格は必要?就業先からのニーズが高い資格や資格の選び方を紹介
派遣登録しようと考えているものの、「資格が必要だったらどうしよう」と思っている方も多いのではないでしょうか。派遣登録に資格は必要ありませんが、取得していることで就業できるお仕事の幅が広がるメリットがあります。
今回は、派遣社員が資格を取得するメリットや資格の選び方、就業先からのニーズが高い資格の種類についてわかりやすく解説します。それぞれの資格を活かせる職種もご紹介しますので、ぜひお仕事選びの参考にしてください。
派遣登録に資格は必要?
派遣登録のタイミングで、何かしらの資格は取得しておくべきなのでしょうか。ここでは、派遣登録における資格について解説します。
資格がなくても派遣に登録できる
資格を必要としない派遣のお仕事はたくさんあるので、資格を持っていない方でも派遣登録ができます。登録時の面談では、派遣会社の担当が職務経験や希望条件をヒアリングしたうえで、希望に沿ったお仕事を案内してくれます。自分のスキルや適性を活かせるようなお仕事を見つけられるので、ご安心ください。
もちろんすでに何か資格を持っている方は、登録時にアピールすることができます。派遣登録時に準備できるようであれば、資格証明書を手元に用意しておくのがよいでしょう。
また、派遣登録後に取得した資格は、派遣会社のマイページなどからWeb申請できることも多いため、随時登録しておくことをおススメします。
就業してからでも資格は取得可能
就業がスタートしてから、「資格の必要なお仕事にキャリアアップしてみたい」と考える方もいるでしょう。派遣はプライベートの時間を確保しやすいお仕事が多くあるため、空いた時間に少しずつ勉強を重ねて、就業中にニーズの高い資格を取る方もいます。
派遣会社によっては、登録者向けに資格取得支援制度を設けています。資格取得支援制度とは、派遣社員が資格を取得する際、一時金や合格報奨金が支給される制度のことです。さらに、資格取得に役立つ研修やe-ラーニングを特別料金で用意している派遣会社もあります。資格取得を目指す方は、支援制度が充実している派遣会社を探してみてはいかがでしょうか。
※パソナの資格取得支援制度:研修・スキルアップ
※関連ページ:初めての簿記会計オンライン講座|パソナ(PDF)
派遣社員が資格を取得するメリットって?
派遣社員が資格を取得することで多くのメリットがあります。ここでは、資格を取得するメリットについて解説します。
スキルを客観的に証明できる
資格を取得することで、派遣会社や就業先に対してスキルを客観的に証明できるようになります。実務経験を積む機会がなかったとしても、資格を取得していることで就業先から「業務に関する一定の知識を持っている」と判断されることもあるでしょう。また、資格取得に向けて勉強に取り組んできた姿勢が、就業先から前向きに評価されやすいのもメリットです。
就業できるお仕事の幅が広がる
派遣のお仕事のなかには、一定の専門知識が必要なため、資格が必須要件となっているものもあります。該当の資格を持っていなければ基本的にそのお仕事には就業できません。資格を取得することで、挑戦できるお仕事の幅も広がるでしょう。
時給アップのチャンスが増える
資格を取得することで、時給の高いお仕事に就業しやすくなるのも魅力です。たとえば、資格の必要ない一般事務のお仕事よりも、日商簿記検定を活かせる経理事務や、TOEIC®を活かせる英文事務、貿易実務検定®を活かせる貿易事務のほうが時給は高くなる傾向にあります。時給が高めのお仕事への就業を目指し、資格取得を検討しましょう。
派遣社員が資格を取得するときのポイントは?
派遣社員にとって、スキル評価の対象となりやすい資格のポイントについて解説します。
お仕事に直結する資格を選ぶ
難易度の高い資格であっても、業務で活かせない資格であればスキル評価の対象とはなりません。たとえば、貿易系のお仕事なら貿易関連の資格、経理や財務のお仕事なら会計関連の資格など、実務に直結する資格を選ぶことが大切です。自分の就業したい職種を想定しておくと、取得すべき資格の種類も見えてくるでしょう。
今までの経験と“相乗効果”を狙う
派遣のお仕事のなかには、資格とあわせて一定の業務経験が求められるものもあります。できるだけ自身の業務経験と関連した資格を取得しておくことで、相乗効果でより即戦力として評価されやすくなるでしょう。また、今までの経験職種に近い資格であれば、勉強の際に知識を活かせるため、合格に向けたモチベーションも維持しやすくなります。
ニーズの高い資格を選ぶ
時代の変化によって、企業から必要とされる資格の種類は変化します。「今ニーズの高い資格は何か」を考え、取得する資格を見極めるのもポイントです。
たとえば、派遣会社のお仕事検索ページで、フリーワード欄に「日商簿記検定」「貿易実務検定」などの資格名を打ち込んでみるのもひとつの方法です。資格に関連する求人がたくさん出てくれば、就業先からのニーズが高い証拠といえます。ニーズの高い資格を身につけることで、応募(エントリー)できるお仕事の選択肢が増えるでしょう。
就業先からのニーズが高い資格とは?
日商簿記検定(3級・2級)
日商簿記検定は、経営や財務に関する専門知識の高さを証明できる検定試験です。3級(個人会計レベル)を持っていれば、一般事務のお仕事へ応募する際にアピールにもなります。また、2級(企業会計レベル)を持っていれば、専門的な経理や財務のお仕事にも挑戦できるようになるでしょう。
- 活かせる職種:一般事務、営業事務、経理、財務、英文会計、大学事務など
日商簿記検定については、下記の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
※関連記事:日商簿記とは?級ごとの難易度や試験日、資格取得のメリットまで紹介|みんなの仕事Lab-シゴ・ラボ-
貿易実務検定®(C級)
貿易実務検定®は、貿易全般の知識や貿易書類の作成スキルを身につけられる資格です。難易度の高い順にA~C級まであり、初級レベルのC級を取得すれば、貿易事務に必要な書類の種類や専門用語を理解できるようになります。貿易関連のお仕事にも就業しやすくなるでしょう。
- 活かせる職種:貿易事務、商社や貿易会社の営業事務など
貿易実務検定®については、下記の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
※関連記事:【資格試験】貿易実務で求められる資格は?転職にも役立つ資格をご紹介!|みんなの仕事Lab-シゴ・ラボ-
TOEIC®
TOEIC®(Listening & Reading Test)は、英語の読み書き能力を証明する検定試験です。600点以上あれば、海外企業とのメールのやり取りや、英文を使った資料作成などが可能になるレベルです。派遣社員の場合、まずは600点以上を取得することで、英語関連のお仕事にも挑戦しやすくなるでしょう。
- 活かせる職種:英文事務、貿易事務、外資系の受付など
TOEIC®については、下記の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
※関連記事:英語力を仕事に活かす!貿易事務職に就くなら、TOEIC(R)は何点くらい必要?』|みんなの仕事Lab-シゴ・ラボ-
そのほか、派遣のお仕事で役立つ資格
ほかにも、派遣のお仕事で需要の高い資格としては、以下のようなものがあります。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
WordやExcel、PowerPointをはじめPCソフトの操作スキルを証明できる資格です。
- 活かせる職種:一般事務、営業事務、経理、人事サポート、秘書など
秘書検定(2級)
ビジネスマナー、接遇技能を証明できる資格。2級以上を取得すれば評価されやすくなります。
- 活かせる職種:秘書、受付、販売スタッフ、営業アシスタント、コールスタッフなど
ITパスポート試験
ネットワークやセキュリティ、AI、ビッグデータなど、ITに関する基礎知識を証明できる資格です。
- 活かせる職種:一般事務、IT系サービスの営業アシスタントやカスタマーサポートなど
ご紹介した資格は、一例です。資格がスキル評価の対象となるかどうかは、就業先によって変わります。まずは資格を活かすことができるのか、派遣会社に直接相談してみることをおススメします。
まとめ
資格がなくても始められるお仕事はたくさんあるので、派遣登録のときに必ず資格が必要になるわけではありません。実際に就業し始めてから資格を取得して、お仕事の幅を広げていくことも可能です。
また、資格の選択肢が多すぎて、どれを取得すべきか迷ってしまうという方は、登録先の派遣会社に一度相談してみることをおススメします。お仕事の情報を熟知している担当が、就業先からのニーズが高い資格を紹介してくれます。お仕事に活かせる資格を身につけて、キャリアアップを目指しましょう。