3STEPで自分の強みがわかる!自己分析のやり方について
転職活動を行う際、「まずは自己分析が大切!」と言われたものの、「具体的に何をすれば良いのやら…」と、戸惑ってしまった経験はありませんか?
「自己分析は学生時代の就職活動で経験済み!」という方も、社会人の転職活動となると、「実務経験」という要素が加わるため、学生時代とは少々勝手が異なります。
そこで、今回は3つのSTEPに沿って、効率的な自己分析のやり方をご紹介します。「自分の強みやキャリアプランが分からない」「将来に対する不安がある」といった漠然としたお悩みを持つ方も、自己分析を行うことで、今後進むべき方向がきっと見えてきますよ。
- 目次
- なぜ「自己分析」が必要なの?
- STEP1:今までの「経験」を振り返る
- STEP2:今の自分に「できること」や「強み」を知ろう
- STEP3:できること・強みを整理して、キャリアの方向性を考えよう
- 「将来なりたい自分」に近づくために、まずは自己分析を!
なぜ「自己分析」が必要なの?
自己分析とは、言い換えるならば「自分を知る」こと。自分の強みを明確にして、将来の目標や方向性を決めるというのが一番の目的です。
自己分析では、主に過去の経験を振り返りながら、自身の強みや、やりたいことを言語化して再認識することが大切。そのため、転職活動のときだけでなく、人生の岐路に立ち、迷ってしまったときや将来への不安を抱えたときにも、自己分析をして自分自身を見つめ直す作業が役立つでしょう。
なお、自己分析の際には、第三者の客観的な視点を取り入れることも有効です。たとえば、家族、友人、同僚などに自分の人となりや働きぶりに関する意見を聞いてみると、自分では気づかなかった観点に気づくこともあります。
自分が日頃意識せずに当たり前のように行っていた行動や、「誰にでもできる」と思っていることこそ、実はあなたならではの持ち味というケースもよくあります。「周りから見た自分を知る」という意味でも、ぜひ客観的な意見も取り入れてみてくださいね。
それではさっそく、3つのSTEPに沿って、自己分析を始めていきましょう。
STEP1:今までの「経験」を振り返る
これまで歩んできた道のりを振り返る(ライフラインチャートの作成)
まずは、社会人になってから現在に至るまでの経験を、ざっくり書き出してみましょう。このときにオススメしたいのが「ライフラインチャート」。縦軸を満足度(人生の充実度・幸福度)、横軸を時系列にして仕事で経験したことや、プライベートでのトピックスなどを点で書き込み、それらを1本の曲線でつなぎます。
スタート地点である左端には、社会人になった時点の年齢、右端には、現在の年齢を記入します。そして、大まかで良いので「上手くいったこと・いかなかったこと」「頑張ったこと」「人との出会い」「影響を受けたもの」など、印象に残っているトピックスを挙げていきましょう。
このとき、そのトピックスの満足度(充実度・幸福度)を相対的に考えながら、ライフラインチャートに書きこんでいくのがポイントです。
印象に残った出来事を深堀りしてみる
ライフラインチャートでポイントとなるのは、曲線の「山」と「谷」を形作っている出来事。それらは、人生の「転機」とも言い換えることができます。
「山」である満足度・充実度が高いトピックスは、自分にどのようなプラスの効果をもたらしたのか、「谷」となったマイナスのトピックスをどのように乗り越えたのかをしっかりと振り返りましょう。
これまでの経験から見えてくるもの
- 自分の得意なこと、苦手なこと
- 自分の長所、短所
- モチベーションが上がる/下がるポイント
- 仕事をする上で、何を大切にしているか(価値観)
- マイナスを乗り越えるときに何をしたか など
ここから、「今後予想される転機をどう乗り越えていくか?」などを予想することもできます。ライフラインチャートから見えてきた要素をリストアップし、次のSTEP2へつなげましょう。
STEP2:今の自分に「できること」や「強み」を知ろう
STEP1では、過去の出来事を振り返って、ライフラインチャートとしてまとめることで、段々と自分が大切にしている価値観や、やりがいをもって働いているとき(=自分が強みを発揮して働いている時)がどんなときか、逆にそうでないときはどんなときか、といったことが見えてきたのではないでしょうか。
STEP2では、今の自分が「できること」や「強み」をより具体的に可視化(見える化)するために、さらに深掘りして考えてみましょう。以下のポイントをふまえて、これまでのお仕事の経験を、業務単位で詳しく書き出してみてください。
- これまでに経験してきたお仕事の具体的な内容
- テクニカルスキル(能力・知識・技能) ※取得した資格なども書く
- ヒューマンスキル(人間力・持ち味・自分らしさ)
- エピソード(実績・成果・心がけたこと・工夫したこと・言われた言葉・やりがいや達成感を感じた出来事など)
書くときのポイント
自分がやってきたこと、そのときに感じたことを具体的に文章にしてみる
どのようなときにやりがいや達成感を感じたのか、成果を上げるために行った工夫や改善点、苦労した出来事に対する対処法などを、具体的なエピソードと共に言語化してみましょう。
このときに必ず、失敗した経験などマイナス面が印象深い出来事もしっかり振り返ることを忘れずに。そうすることで、より客観性の高い自己分析につながります。
「なぜ?」を繰り返して、自分の価値観や行動理由を探る
文章ができあがったら、「なぜ、その行動を起こしたのかな?」「なぜそう感じたのかな?」と、「なぜ?」を繰り返し、自分の価値観や行動を起こした理由をさらに深掘りしましょう。
たとえば、自分がこれまで経験した業務の中で、自分がやっていると楽しいと感じる好きな業務を挙げて、なぜその業務が好きなのかを突き詰めて考えてみてください。そうすると、何か共通項が見えてくるのではないでしょうか。これらは「自分の強み」を見つけるヒントになるはずです。
こうして改めて過去の自分と向き合ってみることで、自分の経験が思っていたよりも多いことや、気づいていなかった強みなど、新たな気づきがあったのではないでしょうか。このように、頭で考えるだけでなく、文章として書き出していくことで、段々と頭の中も整理されていきますよ。
STEP3:できること・強みを整理して、キャリアの方向性を考えよう
STEP2では、「できること」や「強み」を明確にする作業を行いましたが、同時に自分のモチベーション(やりがい)や志向性も言語化されていることに気づいたのではないでしょうか。
最後のSTEP3では、今までの内容を踏まえて、自分の価値観ややりたいこと、今後のキャリアの方向性をより具体的に言語化していきます。
STEP1・STEP2で導き出した言葉の中から、特に自分が「やりがいを感じる」「得意と思っている」ことを洗い出しましょう。それこそが、自分の今後のキャリアについて考える道しるべとなります。以下のポイントを軸に、考えてみてください。
才能と能力
できること、得意なこと、能力を発揮できる分野
動機と欲求
やりたいこと、何を目標にすると頑張ることができるか?
意味と価値
何を大切にしたいか?どういうことに価値を感じるか?何をしている自分が充実しているか?時間を忘れて取り組めることは?
STEP1で振り返った経験、STEP2で発見した自分にできること・強みを再確認できれば、自分が本当にやりたいことやキャリアの指針、行動の軸もおのずと見えてきます。「自分の価値観」や「キャリアの指針」といったブレない軸を作ることで、転職活動でのミスマッチ防止にもつながるでしょう。
「将来なりたい自分」に近づくために、まずは自己分析を!
転職活動を成功に導くための第一歩は、自分を知ること。今回は、そんな自分を知る「自己分析」のための3STEPをご紹介しました。
まずは、「ライフラインチャート」を作って、過去を振り返り、経験の棚卸しを行ってきましょう。次に、自分の「価値観」「できること」「強み」などを言語化し、より具体的に落とし込んでいきます。それらを整理して、自分の中のブレない指針を見つけることができれば、おのずと今後のキャリアの方向性も見えてくることでしょう。
現在、転職活動中の方だけでなく、「自分の強みやキャリアプランが分からない」「このままずっと今のお仕事を続けるべきか迷っている」といった漠然としたお悩みを持つ方も、まずは一度「自己分析」を行って、自分自身と向き合ってみてください。
それでも迷ってしまうようなときは、パソナのキャリアコンサルティングを利用してみてはいかがでしょうか?第三者の視点を加えた自己分析ができるうえ、プロのキャリアコーチから、より具体的なアドバイスを受けることができます。パソナスタッフなら無料で利用できるので、ぜひ活用してくださいね。
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