マトリクスで表示する値の行列方向を切り替え可能に
値を行方向ではなく、列方向に並べる
Power BIのカスタムビジュアルの中でも利用頻度が高いのが、数値を一覧できるマトリクスチャート。データを数字で並べたい場合に欠かせない機能です。
Power BIのマトリクスでは、表示する値を複数設定すると、行方向に値が並びますが、データの種類によっては、行方向に値を並べたい場合がありますよね。たとえば、プロダクトA〜Dの4種類の製品について、「入金額」と「ダウンロード数」をそれぞれ一覧表示したい場合、すべてが列見出しの方向に表示されてしまっては、値が横に並ぶため、比較しづらい見た目になります。
これを製品ごとに「入金額」「DL数」を階層表示にできると、見やすくなります。この場合は、「書式」ペインを開き、「行に表示(Show in rows)」を設定すると、下記のように表示を切り替えられるようになりました。
横一列に並んでいた値が、プロダクトごとに1列で表示されるようになったため、見やすくなりました。
小計の表示/非表示を調整する
なお、この例でも表示されていますが、マトリクスで値が表示されると、小計と総計が表示されます。状況によっては、小計を表示したくない場合もあります。二段構えで小計が表示さると見づらいですし、特に小計表示に意味がない値のケースもあります。
小計の表示をなくす場合は、「書式」ペインの「小計」の「行の小計」もしくは、「列の小計」をそれぞれ「オフ」にすることで非表示にできます。
上図では、「行の小計」をオフにしたので、マトリクス下部に表示されていた小計が、非表示になりました。
同様に「列の小計」をオフにすると、下図のように、マトリクス右部の小計が非表示になります。
いかがでしたか。さらに便利になって、デザインも柔軟性が増したマトリクスの「書式」ペインの「行に表示」機能を紹介しました。ぜひ、ご利用ください。