給料の計算と支払い、経理と総務の役割分担って?
今週の相談
給料計算について質問です。経理課と総務課が別々の部署になっている会社の場合、総務が社会保険関係の手続きや残業費の計算などを行うと思いますが、経理とはどのように役割分担しているのでしょうか?詳しく教えてください。
東京都 らい(25歳)
実は単純!経理と総務の役割分担って?
なるほど、それはもっともな疑問ですね。お金に関することは全部「経理」と考えがちですが、業務内容によっては「総務」が対応する場合もあります。給料の計算・支払いにおける「経理」と「総務」の役割分担は、一見わかりずらいものですが、それぞれの担当分野を理解すれば簡単です。では、わかりやすく解説していきましょう。
「総務」が担当する領域は広い
まず、総務の領域について説明しましょう。
総務は、会社組織全体にかかわる業務を幅広く行う部署です。登記に関する事務手続きや契約書の作成、不動産調達などの業務から、広報、防災・防犯計画の作成、社内美化まで、様々な業務を受け持っています。その他、従業員の給料に関するお仕事もあります。
1.社会保険関係の手続き全般
2.出勤日数や残業時間など、勤怠状況の管理
3.日給・時給・残業給の計算など
4.有給休暇や慶弔休暇などの管理
5.給料の振込先の管理
6.給料の支払額の計算
7.給与明細の作成および配布
会社によって多少の違いはありますが、上記の業務範囲が一般的です。もしかしたら「そんなことまで総務がやるの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
給与計算・支払いに関する「経理」の領域は単純明快!
では、給与計算・支払いに関する経理の役割は、どのようなものなのでしょうか?答えは簡単。ずばり「振り込むための給料の調達と振り込み」です。
給料に関する経理の役割は「出納」。つまり「支出額が決定している給料の支払い」が、経理・会計職の役割ということになります。
ただし、例外もある!
しかし、例もあります。今回紹介したのは「総務課」「経理課」など、部署・部門によって、職務がはっきりと分かれている場合の例です。
企業によっては、課やチームで分かれていても、同じ「管理部」として業務を共有しながら対応しているケースなどもあります。
当然のことながら、担当領域・業務範囲が不明瞭な場合は、先輩社員や上長に確認しながら仕事を進めると良いでしょう。今回の内容も参考にしながら、確認してみてくださいね。