スキル

2017/03/14

連結決算の流れを覚えて、経理としてスキルアップしよう!

経理・会計職にとって、業務最大の繁忙期といえば、本決算の時期。上場企業の場合、監査を受ける必要があるため、さらに時間の制約は厳しく、取引先には残高確認状という、債権・債務の勘定科目を確認するための書面を送る必要も。そこで今回は、連結決算の基本的な流れについてご紹介します。

連結決算とは?連結決算の4ステップ

連結決算(=連結会計)は、親会社の会計と子会社や孫会社の会計をまとめて、グループを単一の組織として行う決算のこと。現在は上場企業を中心に、多くの企業が個別決算ではなく連結決算を行っています。

連結決算の大まかな流れは、以下の4ステップとなります。

STEP.1 連結範囲の決定
STEP.2 連結決算方針の決定
STEP.3 連結パッケージの準備・回収
STEP.4 個別財務諸表の修正・合算

では、ステップごとに順を追って説明していきます。

STEP.1 連結範囲の決定

まずは子会社や孫会社など一定の影響力がある会社について、連結範囲となるかどうかを検討するところから始まります。

連結財務諸表原則では、すべての子会社を連結の範囲に含めなければならないとされていますが、子会社が小規模な場合は連結しなくても良いことになっているので、覚えておきましょう。

連結対象となる範囲が決まったら、該当する子会社や孫会社に対して決算手続きに関する説明をします。

STEP.2 連結決算方針の決定

連結決算をするにあたっては、連結決算方針を連結財務諸表上で開示することになっています。

・持分法の適用範囲やその理由
・連結子会社の事業年度
・会計処理基準
・連結キャッシュフロー計算書における資金の範囲
・のれんや負ののれんの償却などに関する記載 など

項目は多岐にわたりますが、ここを明確にしておかないと連結財務諸表上の見え方が変わってしまいます。

STEP.3 連結パッケージの準備・回収

「連結パッケージ」とは、連結決算用のデータを収集するための資料のこと。「親会社への報告用パッケージ」と言えば分かりやすいかもしれません。

連結決算では必要な情報を子会社から収集する必要がありますが、それらを都度問い合わせるのは大変ですし、効率的ではありません。そこで、事前に連結決算で収集すべき情報を「連結パッケージ」として準備しておき、親会社の経理・会計担当が回収します。

STEP.4 個別財務諸表の修正・合算

親会社の財務諸表と、子会社・孫会社の財務諸表をひとつにまとめます。「連結」という言葉から、この工程が一番イメージしやすいかもしれません。

子会社・孫会社が海外にある場合は、必ず「円貨への為替換算→勘定科目の組み換え→連結財務諸表の合算→連結仕訳」という順番で行うことになっています。

また、当期が連結2期目以降である場合は、前期の連結仕訳を当期の開始仕訳として計上するのでご注意ください。

連結決算業務を覚えて一流の経理・会計に

連結決算の目的は、内部取引を整理して、企業グループ全体としての業績を正しく把握・報告すること。経理のスペシャリストを目指す方は、ぜひ一連の流れをマスターしてくださいね。そうすれば、今後、勤務先で子会社が増えたり、海外にグループ会社ができたりした際にも、連結決算業務に対応できる一流の経理・会計担当として、あなたの価値はいっそう大きくなるでしょう。

 

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