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2018/02/13

【資格】日商簿記と一緒に受けられる「電子会計実務検定」って?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

【資格】日商簿記と一緒に受けられる「電子会計実務検定」って?

就活や転職に有利となる経理関連の資格として「日商簿記検定」がありますが、併せてご紹介したい別の検定試験があります。それは「電子会計実務検定」。今回は自分のスキルアップの証明にもなる「電子会計実務検定」について解説します。

目次
経理・会計・財務も今やデジタルの世界!
電子化した経理業務に合わせて新設された検定
「電子会計実務検定」はこれからのデジタル社会に合わせた資格

経理・会計・財務も今やデジタルの世界!

電子会計実務検定とは、日商簿記と同じく日本商工会議所が実施する検定試験です。スマートフォンやタブレットが普及するなど、社会のデジタル化が急速に進んだ現代では、経理・会計・財務においても、PCや会計ソフトを使わない業務はほとんどありません。

そのため、しっかりとした簿記の知識を持ちながら、デジタルの技術も使いこなせるスキルを持った人材が求められています。そうした時代の流れに合わせて誕生したのが、電子会計実務検定なのです。

電子化した経理業務に合わせて新設された検定

電子会計実務検定は、企業の電子会計の実践と、その対応力を高める目的で作られた検定試験。最近の経理・会計・財務は、エクセルや経理ソフトが使えるのは大前提で、今後は電子申告や電子納税などの業務も増えることが予想されるため、より柔軟に対応できる人材が求められています。

試験は3級から1級まであり、試験には「弥生会計」「勘定奉行」「会計王」などの会計ソフトが利用されます。ソフトは種類だけでなくバージョンも指定されていますので、比較的古いものを使っている方は注意が必要です。試験の詳細は、日本商工会議所の公式ページでしっかり確認しておきましょう。

簿記検定との違いは?

簿記検定は実務を重視した内容になっています。しかし最近は、会計ソフトを操作することで、十分な簿記の知識がなくても経理・会計業務を行えるようになっています。むしろ、会計ソフトの使い方だけでなく、データ活用や分析に関するスキルが現場では求められるようになっています。

このように、デジタル化が進む社会に適応したスキルと知識、それを学ぶための試験問題になっている点が、簿記検定との大きな違いです。

「電子会計実務検定」はこれからのデジタル社会に合わせた資格

デジタル化が加速する現代社会では、大企業だけでなく、中小企業も電子会計による処理が求められるようになっています。 そのため、電子会計実務検定は、まさに今の時代にピッタリな資格と言えるでしょう。

電子会計実務検定は、商工会議所ネット試験の統一試験日 である、毎月第3金曜日(金曜が祝日の場合、その前日)に開催されています。ただし、他の検定試験も同時に開催されている場合がありますので、両方受けたい方は注意が必要です。

ちなみに、電子会計実務検定の2級・3級の試験は、最寄りの商工会議所ネット試験施行機関で受けることが可能です。1級は、年2回のみの開催。試験日は会場によって変わりますので、詳しい開催場所と試験日は事前によく調べておきましょう。

これからデジタル化していく経理・会計・財務の仕事に適応してくためにも、自分のスキルの証明として、ぜひ電子会計実務検定にチャレンジしてみてくださいね。

 

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参考サイト:

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