なぜ?小売業は2月決算が多いのか
こんにちは!経理男子の彼女・ヒカリです!
ユーイチ君は3月になると決算、決算……と呟きますが、アパレルショップを運営するうちの会社の決算は少し早めの2月だった気がします。百貨店勤めの友達も、決算は2月だって言っていたし……。いままで気にしたことがなかったのですが、決算月って業界によって違うのでしょうか?
小売業は2月と8月、暇になる
ふうー、今日はお店が暇だったなぁ。カラフルな春物がたくさん入荷したのに、なかなかお客さんが来てくれないよ~!
12月は冬のボーナスが支給される人も多いし、クリスマスや年末年始に備えてみんな積極的に買い物をするけれど、その反動で1月後半からは売り上げが落ち着いちゃうっていうよね。
うん。寒さもピークに達して、買い物に出かけるのもおっくうになる時期だしね。百貨店で勤めている友達も、お中元やお歳暮の時期はすごく忙しいのに、お盆やお正月が終わった途端「こんなに暇だったっけ?」って不思議な気分になるって言っていた!
消費者の買い物に対するテンションが下がる2月と8月に、個人消費関連企業の売り上げが落ちる現象は「ニッパチ」と呼ばれているよね。まあでも、クリスマス前から繁忙期が続いていたわけだし、暇なうちにバックヤードの掃除でもして、決算の棚卸に備えておきなよ。
そうだ!そろそろ決算だよね!でもユーイチ君の会社の決算って3月でしょう?私のところは2月なんだけど、どうして時期が違うのかな?
それは業種によって繁忙期や商慣習が違うからだね。小売業の時価総額ランキング(2018/1/5時点)を参照してみても、上位20社のうち半分以上の企業は2月決算を採用しているみたいだよ。ヒカリがよく利用しているスーパーやコンビニを経営する有名企業も、2月決算だね。
なるほど~!百貨店やスーパー、コンビニにアパレル、外食などに関わる企業の多くは「ニッパチ」の影響で業務が落ち着いているうちに、決算を済ませてしまうんだね!暇な期間を有効に使うのって賢いじゃん!
うん、小売業の企業のなかには8月決算を採用する企業もあるけれど、繁忙期を避けて決算業務を行うという意味では同じだね。8月決算なら2月が中間決算だから、その辺も都合がいいよね。
繁忙期の決算業務が大変な理由
でも、決算業務をメインで行うのって本社の経理の人たちでしょ?各支店の混雑状況って決算の仕事に影響あるの?
もちろん、全国の支店から集まる資料から1年の売り上げや経費を計算するのは僕たち経理の仕事だよ。でも、集計作業に入るためには、各支店で棚卸をして商品の在庫状況を調査しないといけないよね。ヒカリもよく棚卸をするだろうから、その大変さはわかるでしょ?
うん。棚卸って時間がかかるし、人手も割かなきゃいけないから、お店が混んでいる日にはできればやりたくない!
そうだよね~。それに決算の棚卸は、必ず決算月の最終日にやることになっているんだ。3月決算だったら、春休み期間でお店が混雑する3月31日に棚卸をしなきゃいけない。だから小売業は、日常業務が落ち着いている2月を決算月に設定して、棚卸に集中できる環境を作っているんだね。
そうだったんだ~!お客さんが少なければ、サクサク作業が進みそうだもんね!
うん、でも2月は他の月より棚卸に集中できるとはいっても、在庫を置いている倉庫が汚かったり発注書や納品書が揃っていなかったりすると、正確な数量を確定させるのに時間がかかるから、決算月の最終日を迎える前に、デスクの上を片付けておくなど準備をしておくことが大切だよ。
そっか!明日からは、暇な時間があったら在庫の整理整頓しよ~っと!
年度末は棚卸以外にもバタバタする仕事が多いから、計画的に作業を進めようね。
うん♪
閑散期で手が空いている時こそ、忙しい時にはできない仕事を見つけたいと思います!
ということで、今回の経理男子萌えポイントはこちら(ドン!)。
- 1.企業の決算月は繁忙のピークや商慣習によって違う♪
- 2.閑散期の2月に決算をすれば、面倒な棚卸もスムーズ♪
- 3.暇な時間を有効活用すれば作業の効率も上がる♪←HOT!!