【未経験】初心者経理スタッフの4つの心得とは?
これまで接客業やサービス業などの他業種に携わってきた方が、経理職へのキャリアチェンジに挑戦することになった場合、どのような心構えを持ってのぞむべきなのでしょうか。
今回は、経理初心者が心得ておきたいポイントについてご紹介いたします。
経理が頭に入れておくべき4つの心構え
ひと口に経理・会計といっても、業種や任される業務レベルなどでさまざまな働き方がありますが、基本的な心構えは以下の4項目です。
1.会社の情報は絶対に口外無用!
経理事務という職に就く以上、多かれ少なかれ、会社に関する情報を扱うことになるでしょう。それは、会社の内情を知ることと同義です。
どれほど少額の領収書だとしても、会社にとっては重要な「書類」。そのことを決して忘れてはなりません。
業務で知り得た情報は、決して外部へ口外してはならないことはもちろん、伝票などを外に持ち出すのもNGです。これは心得というよりも「ルール」であると言えるでしょう。
2.経営の一翼を担っていると心得る
未経験から経理の仕事を始めるとなれば、最初は書類の整理・ファイリング、伝票への記帳といった簡単な業務から任される可能性が高くなります。
どちらかと言えば地味な作業であるため、「すごく楽しい!」という類の仕事ではないかもしれません。だからといってモチベーションを下げてしまうのはもったいない!
経理・会計は、会社に出入りするお金の流れを正確に把握するための重要な役割を担っています。そして、お金の流れを把握するということは、言い換えれば、経営を把握することでもあります。
一つひとつの作業が重要であり、わずかなお金も経営を大きく動かしていくための重要なツールであることを忘れないようにしましょう。
3.1円を笑う経理は1円に泣く!
「1円を笑うものは1円に泣く(1銭を笑うものは1銭に泣く)」ということわざがあるのをご存知ですか? これは会計を扱う方にとっては、まさに「金言」とも言える教えでしょう。
記帳作業では、言うまでもなく1円単位での入力(記帳)が求められます。たとえば、「523円」と入力すべきところを「532円」と入力してしまったとすると、現金と帳簿の金額にズレが生じ、どこで間違えたのかを再チェックしなければなりません。まさに、1円に泣くことになります。
仕事である以上、迅速な作業が求められますが、正確さが何よりも大切だということを心得ておきましょう。
4.コミュニケーションを疎かにしてはならない
接客業などで常に人と接してきた方なら、コミュニケーションが仕事を円滑に進める上でいかに重要かを熟知しているかと思います。
経理・会計はデスクワークがメインになりますが、経験を積めば他部署との関わりも増え、金融機関や税務署など外部担当者とのやり取りも出てきます。つまり、コミュニケーションが不要になるわけではなく、むしろ重要になるのです。
ただ黙々と作業をこなせばいい、という考えのままでは、一流の経理にはなれないでしょう。
やっぱり一番大事なのは熱い気持ち!
経理としてキャリアを重ねていく中では、楽しいことばかりではなく、ときにはつらい思いをするかもしれません。今回ご紹介した4つの心構えを忘れずに、どうか諦めずに経理のお仕事を続けてください。
険しい山を越えた先には、きっと面白さという名の“絶景”が見えるはず。そのために大切なのが、熱い気持ちかもしれません。経理への情熱を持ち続け、日々スキルを磨き続けてくださいね!
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