経理の育成型派遣サービス「アカウンティングキャリア」って何?
経理・会計の転職市場で、キャリアアップするための新たな仕組みとして注目を集めている「アカウンティングキャリア」というサービス。今回は、未経験から“経理のプロフェッショナル”にチャレンジできる「アカウンティングキャリア」について詳しくご紹介します。
「アカウンティングキャリア」で未経験から経理のプロへ!
厚生労働省が発表した今年2月の有効求人倍率は1.43倍で、前年同月と比較すると4.9%増になるなど、求人数の増加傾向が続いています。それに伴い、経理・会計人材のニーズも相変わらず高まっています。そんな中、経理のプロフェッショナルを育成すべく新たに始まったサービスが「アカウンティングキャリア」です。
アカウンティングキャリアとは
「アカウンティングキャリア」とは、キャプラン株式会社が2017年4月より開始した新たな人材派遣サービスです。社会人経験を持つ経理未経験者を、キャプランが社員として採用し、英文経理の専門研修を行った後、企業に派遣する制度です。
採用者は日商簿記2級~3級相当の経理研修、ビジネス英文メール研修、国際会計用語研修、OA研修、ビジネスマナー・コミュニケーション研修など約10日間の研修を受けた後、派遣された企業でまずは国内経理事務職としての経験を積みます。
就業後もeラーニングや集合研修によるフォローを受けることができ、働きながら1年目にはBATIC(国際会計検定)Ⓡのブックキーパーレベル、2年目にはアカウンタントレベルの資格取得を目指します。
キャプランは「アカウンティングキャリアを通じて、企業の国際化を支援するとともに、経理・会計分野で働きたいと願う人材の雇用を創出し、中長期的なキャリア形成を支援していきたい」と発表しています。
アカウンティングキャリアによって明確化されるキャリアパス
「アカウンティングキャリア」の概要はお分かりいただけたかと思います。この制度は、経理のキャリアパス制度の先駆けになることでしょう。
ちなみに「キャリアパス」とは、ある職位や職務に就くために必要な一連の業務経験とその順序、配置異動のルートのことです。どんな仕事をどれくらいの期間担当し、どの程度の習熟レベルに達すれば、どういうポストに就けるのか。そんなキャリアアップの道筋や基準・条件を明確化した人材育成制度がキャリアパスです。
キャリアパスが明確であるほど、就職希望者は、その企業に入社すればどのようなチャンスが得られ、それを活かすことでどういうキャリアに就けるのか、将来を描きやすくなります。在職中の社員も同様に、キャリアパス制度が充実していれば目的意識を刺激され、より意欲的に働くことができるのです。多くの企業が、キャリアパスによる人材育成に力を入れているのはこのためです。
今回ご紹介した「アカウンティングキャリア」は、まさにキャリアパス制度のお手本のようなもの。具体的な将来のビジョンややるべきことが示されており、サポート体制も整っているため、経理・会計としてこれから長く働きたいと考えている方にはぴったりの制度です。
キャリアアップを見据えて価値のある経理・会計を目指そう
経理・会計はさまざまな会社で活躍することのできる素晴らしい職種です。しかし、会計原則に忠実になるあまりに融通が利かなくなってしまったり、社内の他の組織や経営陣とのコミュニケーション不足に陥ってしまったりと、自らキャリアアップへの道を閉ざしてしまう方も少なくありません。そのため、「アカウンティングキャリア」のようなキャリアパス制度を上手く利用しながら、知識や実務経験を身につけていくことが大切です。将来のキャリアアップを視野に入れて、重宝される経理・会計を目指してくださいね。