用語

2018/02/19

「輸出」「積み戻し」「再輸出」の違いを説明できますか?

「輸出」「積み戻し」「再輸出」の違いを説明できますか?

貿易実務に携わっている皆さんは「輸出」「積み戻し」「再輸出」という言葉の違いについて聞かれたら、どのように答えますか?

今回は、普段使っていながら意外と説明が難しいこれらの用語の違いや「シップバック(Ship Back)」という用語についてご紹介します。

手続き(法律)上での言葉の違いを理解しよう

「輸出」「積み戻し」「再輸出」という言葉は、漢字がそのまま意味を表していますが、ここに貿易の現場でよく使われる「シップバック」という用語を加えると、話が少々ややこしくなります。というのも、「シップバック」とは、時に「積み戻し」のことを、またある時には「再輸出」のことを指すからです。

また、貿易の現場では「輸出」という言葉を「外国に貨物を送る」という意味で使うことが多く、一度輸入した貨物の再輸出であっても、会話では輸出と言ってしまい、厳密な意味を言い表せていないこともあります。

しかし、貿易に関する法律ではこれらの言葉を区別しているため、貿易実務のお仕事では、普段現場で使っている言葉とは別に、手続きをする上での「言葉の定義」をしっかり把握することが必要です。

以下の表に、手続きを行う上でしっかりと理解しておきたい内容をまとめましたので、ご覧ください。

輸出、積み戻し、再輸出の定義

輸出 “内国貨物”を外国に向けて送り出すこと。
(関税法第2条第1項第2号)
積み戻し “外国貨物”を外国に向けて送り出すこと。
(関税法第75条)
*貿易現場では「シップバック」とも言われる。
*輸入通関前の保税地域にある状態の貨物を外国貨物という。
*法律上は「積戻し」と表記される。
再輸出 輸入した貨物を再び外国に向けて送り出すこと。輸入通関した“内国貨物”を原形のまま再び輸出されるケース(A)と、保税地域または国内において、修繕や加工を施されて再び輸出されるケース(B)がある。
(関税定率法第20条ほか)
*再輸出には、内国貨物、外国貨物の両方のケースがある。
*Aのケースを貿易現場では「シップバック」と呼ぶことも。

*外国貨物、内国貨物の違いについては「オトナ語ならぬ略語が多い貿易事務『ないか・がいか』 」をご覧ください。

実は「積み戻しと輸出の違い」「2つのシップバック(積み戻しと再輸出)の違い」については、貿易実務や通関士の試験でも取り上げられるほど複雑な内容なのですが、それぞれの定義の違いをしっかりと覚えていてくださいね。

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