秘書派遣の経験を活かす!秘書経験者のキャリアパスの具体例をご紹介
派遣秘書として経験を積んだ方は、実務面での技術的なスキルに加え、社内外とのやりとりで培ったコミュニケーション能力や調整能力など、さまざまなスキルを身につけることができます。
そんな秘書経験で磨かれた多彩なスキルを活かせば、キャリアアップはもちろん、他職種へのキャリアチェンジも可能。
今回は派遣で秘書経験を積んだ先輩たちが、どのようにキャリアアップやキャリアチェンジを実現したか、具体例を挙げながらご紹介します。
- 目次
- 派遣として秘書の経験を積むことで得られるスキルとは?
- 豊富な秘書経験があれば、転職時の選択肢が広がる!
- 秘書スキル+αを活かして他職種への転職も可能!
- さまざまなお仕事にも活かせる秘書スキル
- 将来に向けたキャリアパスを描きながらスキルを身につけよう
派遣として秘書の経験を積むことで得られるスキルとは?
秘書の仕事を一言で表すなら「上司のサポート役」。
実際の業務としては、担当する上司が仕事をスムーズに進められるよう、スケジュール管理や調整業務、来客応対、事務処理などを行います。
事務処理能力
会議用の資料作成をはじめ、必要な情報や資料の整理などの事務処理能力は、秘書として重要です。
調整力・交渉力
上司や社内外の人とスムーズに業務を行なうために、調整力・交渉力は欠かせません。上司のスケジュール調整はもちろんのこと、社内・社外問わず様々な人との関わりがあるため、上手く調整・交渉していく能力が求められます。
接遇・ホスピタリティ
気遣いやおもてなしの心を忘れず、相手との良好な関係を築くことも、秘書としての実力の見せ所。正しい言葉遣いや、接遇を身につけることが大切です。
このようなスキルを身につけられる秘書のお仕事ですが、「派遣」という働き方を選ぶことで、より主体的なキャリア形成が可能になるかもしれません。
派遣先で得られる秘書経験や多彩なスキルを活かして、どのようなキャリアアップやキャリアチェンジが可能になるのか、ご紹介していきます。
※関連記事:『派遣で秘書のお仕事を目指す!秘書に求められる「スキル」って?』
豊富な秘書経験があれば、転職時の選択肢が広がる!
秘書の仕事は、業務内容に応じて、4つのレベルに分けることができます。
アシスタント秘書(チャレンジ)
秘書の基本となる上司のスケジュール管理や来客応対、アポイントの調整などが主な業務となります。WordやExcelなどの基本的なPCスキルやビジネスマナー、コミュニケーション能力などが必要となります。
部長・本部長クラスの秘書(STEP1)
部門や部署によっても異なりますが、秘書の基本業務に加えて、営業数値や計数管理、予算管理、稟議・申請書の承認進捗管理などの業務も行います。
海外のお客さまとのやりとりがある場合は、英語での電話やメール対応が発生することも。
役員クラスの秘書(STEP2)
STEP1の業務にプラスして、経営資料作成、業績やKPIなどのデータのとりまとめ、広報、PR業務(メディア対応など)、株主総会の運営などを担当することもあります。
また、海外との取引があれば、資料の翻訳をまかされたり、英語でお客様のアテンドをしたりといった業務も発生するでしょう。法律や財務処理、マーケティング、メディアなどに関する知識を活かすチャンスも。
社長クラスの秘書(STEP3)
STEP2の業務にプラスして、外部折衝やVIP対応、出張や社外行事の同行やアテンドなどの業務が発生します。時には社長の補佐として、より高度な調整・交渉力が求められる場合も。より高度な秘書スキルが求められるレベルと言えるでしょう。
※関連記事:『秘書として成長し続けたい!着実にスキルを伸ばすためのSTEP UP MAP』
秘書スキル+αを活かして他職種への転職も可能!
派遣秘書で培った経験を活かして、他の職種に転職した先輩たちもたくさんいます。
まずは自分が秘書経験で得たスキルと+αのスキルを、「どのような方向で活かしたいか」を明確にしていくことが大切。専門性を高めることで、他職種へのキャリアチェンジがしやすくなります。
では、具体的にはどのような職種があるのでしょうか。
バイリンガルセクレタリー
語学力を活かしたい場合は、英語を使った秘書のお仕事である「バイリンガルセクレタリー」に転身する、という選択肢もあります。グローバル化によって、英語が使える秘書のニーズは高く、外資系企業や外国籍の上司のもとで働くこともできます。
企業研修講師
人に教える力(人材育成)やプレゼンテーション能力を活かしたい場合は、「企業研修講師」という選択肢も。秘書業務で培ったマナー・接遇の知識や、“人前で臆することなく、熱意を持って話すことができる”というスキルを充分に発揮できるでしょう。
経営企画
上司のもとで、経営に関する知識やスキルを磨いてきた方は、「経営企画」に関わる可能性も広がります。経営企画は、会社のかじ取り役を担う大切な役割。経営者のパートナーとなり、経営業務をサポートします。
経理・財務
事務処理能力、中でも数字や経理に関することが得意なら、「経理・財務」への転身も可能です。
法務
契約や法律に関する知識を活かすなら、「法務」に関わるお仕事に就くことも可能でしょう。コンプライアンスを理解し、会社の活動に関わるすべての法律関係を把握する必要があるため、法務の業務範囲は多岐にわたります。
広報
社内外の人とのやりとりで磨いてきたコミュニケーション能力、情報発信スキルを活かしたいなら「広報」のお仕事への転身もオススメです。
さまざまなお仕事にも活かせる秘書スキル
このように、秘書の仕事で培ったスキルは、さまざまな仕事に活かすことができます。それでは、先輩たちのキャリアチェンジ例を見ていきましょう。
派遣秘書から他部門の管理職へ
派遣秘書として経験を積んだ後、2社目では正社員として採用され、社長秘書を経験。その企業で広報部門へ異動することになり、現在は広報部の管理職でやりがいを感じながら働いています。
秘書のお仕事+語学力を活かす
広告代理店で働きながら、英語力の向上に努め、その後派遣として外資系コンサルティング会社の役員秘書に。現在は、バイリンガルセクレタリーとして活躍中です。
※関連記事『秘書としてキャリアアップするために「派遣」という働き方を有効活用しよう!』
『先輩にインタビュー!秘書として活躍し続けるためのキャリアプラン』
将来に向けたキャリアパスを描きながらスキルを身につけよう
日々の業務に真剣に取り組むことは大切ですが、毎日のお仕事を淡々とやり過ごしてしまっては、キャリアアップやキャリアチェンジにはなかなか繋がりません。
限りある時間の中で、自分がどんなキャリアを築いていきたいのか?スキルを磨きながら着実にステップアップするためには、しっかりとした「計画性」が重要です。
現在、派遣で働いている方は、派遣会社の担当に相談したりキャリアコンサルティングを活用したりして、理想の自分に近づけるようチャレンジしてくださいね。