「観察眼」トレーニングが上達の近道!コメント力を鍛える3つのヒント
意見を求められたときに、何を言っていいかわからず「特にありません」と返してしまう。同僚との会話で、気の利いたことが言えずに話が終わってしまう。そんなとき、
もっと的確なコメントが言えたなら… そんな風に考えたことはありませんか?今回は、ビジネスの現場で役に立つ「コメント力」を鍛えるヒントを探ってみたいと思います。
コメント力とは?
ビジネスシーンでは、日常的にあらゆる機会でコメントを求められます。そのとき、相手は「状況をちゃんと理解しているか」「どう考えているのか」を試しているのです。ですから、会議で「どう思う?」と振られた時はチャンス!的確なコメントが言えると、それが直接評価につながることもあります。また、ひとつのコメントによって場に新たなアイデアが生まれたり、会話が円滑に進んだりすることも。いいコメントを返してくれる人は、相手に好感を持ってもらいやすいというメリットもあります。
コメント力を磨くために必要なこと
ニュース番組やワイドショーを見ていると、たとえ自分の専門外のトピックでも、コメンテーターたちは自分なりの意見を述べていますよね。もちろん、専門知識を持った有識者のコメントの信憑性は高いかもしれませんが、しっかり話の内容を理解し、自分ならどうするかという視点を持てば、誰でもある程度のコメントができるようになるでしょう。そのためには観察眼を磨き、人の話をしっかり聞くことが重要。日頃から人がどんな考えを持って、どんなコメントをしているかに興味を持ち注目することで、ボキャブラリーも増えていくのです。
ワンランク上のコメントをするためのポイント
次に、コメントを述べる際のポイントを3つご紹介します。
■自分の経験や立場に照らし合わせた発言をする
知識の受け売りではなく、自分なりの視点が入ったコメントは相手に受け入れられやすい傾向があります。「前職のときには、会社でこんな方法を取っていまして…」「実はこんな失敗をしたことがありまして…」など自分の経験を引き合いにすると、コメントもしやすくなります。
■YES/NOにひとことをプラスして
相手の意見に対して「いいと思います」「賛成です」など、ワンフレーズだけで終わるのは、幼稚な印象をぬぐえません。たとえば「~なので賛成です」など、一言付け加えましょう。感想を述べるときにも、このテクニックを使えば、コメントに厚みが出てきます。
■矛盾点や間違いを指摘するときは、必ず代替案を用意する
プレゼンなどの場で、相手の矛盾点や間違いを指摘する場合は注意が必要です。というのも、下手をすれば相手の反感を買ってしまうことも考えられるからです。これを回避するためには、必ず代替案を用意して指摘すること、大勢の前ではなく当人にだけ指摘するなど、状況を見極めることが大切です。
今日から実践!コメント力を鍛えるお手軽トレーニング法
コメント力を上げるには、日頃の努力が欠かせません。楽しみながらトレーニングできる方法を2つご紹介しますので、参考にしてくださいね。
グルメリポーターごっこ
ただ「美味しい」ではなく、グルメレポーターのように別の言葉で美味しさを表現します。遊びのように思えるかもしれませんが、これは観察眼とボキャブラリーが磨かれる立派なトレーニング方法です。同様に、ワイドショーのコメンテーターになりきって、コメントを考えるのもオススメです。
エレベーター・トーク
エレベーターが到着するまでのごく短い時間で、相手にプレゼンをする会話術が「エレベータートーク」です。最初は、答えが分かりきった「今日は寒いですね」という簡単なフレーズがオススメ。肯定的な答えを相手から引き出せば、その後の会話も続きやすくなります。まずは挨拶に一言を加え、会話につなげることから始めましょう。
まとめ
職場の人間関係を良好に保つためには、なによりも充実したコミュニケーションが欠かせません。そのためにも、コメント力を磨くことは良い方法と言えるのではないでしょうか。初めは、YES/NOに一言加えるだけで構いません。自分のコメントによる会話の広がりや相手の反応が感じられれば、どんどんコメント力も上達していきますよ。パソナの社会人カレッジ「PASONA CAREER COLLEGE」では、ビジネスコミュニケーションの講座もたくさん実施していますので、気になる方はチェックしてくださいね。