Power BIでどんなダッシュボードを作る?:キャンペーンの効果測定の事例より
こんにちは、POWER BI FORUM編集部です。
今回は、Power BIの活用法として、キャンペーンの効果測定の事例をもとに、どんなマーケティングレポートが作れるか、紹介いたします。
インターネット連動が当たり前の時代に
マーケティングキャンペーンといえば、過去はチラシや広告の配布や、プレゼント応募、期間限定のセールなどさまざまなキャンペーンがありましたが、インターネットが普及した現在は、既存の手法に加え、スマートフォンやインターネットサイトと連動するケースが増え、リアルの世界だけで完結するものはほとんどなくなりました。
そのような時代の流れを受け、キャンペーンの促進も管理も、当然データ・ドリブンになってきます。製品の宣伝にかけた費用に対する成約・問い合わせの数を計測する費用対効果のチェックも、データを根拠にした効果測定は明確に数値で示されるので、問題点や新しい発見がしやすくなります。
ここでは、Power BIのダッシュボード事例で、製品の販売に関するデータをどのように可視化しているか、見てみましょう。
キャンペーンの効果と反応をレポートする
消費財の販売マーケティングでは、刻一刻と変化する売上を追いながら、売上効率、顧客からの反応を日々チェックしておく必要があります。キャンペーンを行った場合、どのメディアがどれだけ成果を上げたかに加え、ROI(Return of Invest:投資額あたりのリターン)などを数値化しておくことは、マーケティングの基本になってきています。
上の例では、キャンペーンの概要としてマーケティング費と売上、どのキャンペーンがどれだけ売上があったかなどをチャートにまとめています。販売顧客のプロフィールデータが揃っていれば、上図内の下段のチャートのように、年齢別の売上比較や、キャンペーンの費用対効果など、概要データから一歩進めた分析をすることもできます。
次のレポートは、Webサイトとツイッターの反応をまとめたものです。
ウェブサイトの訪問数などは基本的なものですが、ツイートの数値や内容がネガティブかポジティブかを分類した上で地図にマッピングしたり、製品ごとの反応差など別の方面からチャート化することで、「顧客の考えていること」が具体的につかめるきっかけになるのではないでしょうか。
次のレポートは、メールマーケティングの効果分析です。ステップメールなどのメールマーケティングを行って販売サイトへ集客するケースです。
メールマーケティングでは、送信者がメールを開いたかどうかに始まり、どのリンクをクリックしたのか、またそのあとに売れたのかどうか、製品・年齢・地域別の違いなど、さまざまな側面から分析をすることができます。
Webマーケティング用のSASSやWeb解析ツールで得られる生のログデータのままでは情報が多すぎて専門の担当者以外にはチェックするのが難しくなりますが、このように生のデータをわかりやすく要点をしぼってレポートにまとめ、各部署で情報共有することは、今後、あらゆる分野のマーケティングでさらに重要になってくるでしょう。
なお、ここで紹介したPower BIのレポートは、下記のリンクで開くページの「View Report」ボタンをクリックしてインタラクティブに閲覧することができます。https://powerbi.microsoft.com/en-us/industries/cpg
いかがでしたか。今回は、マーケティングの効果測定の事例を紹介しました。みなさんがレポートづくりをする際のヒントになれば幸いです。
では、また次回!