悩み・質問

2017/04/13

フィールドビューにある「Σ」マークはなに?

著者: パソナ キャリアコーチ(事務担当)

フィールドビューにある「Σ」マークはなに?

こんにちは、POWER BI FORUM編集部です。今回は、Power BIを使い始めてから間もない方に役立つ、フィールドビューの気になるマーク、「Σ」についてお届けします。

 

Σマークの意味は?

Power BIでは各種データを扱いますが、扱うデータは、「レポート」ビュー画面の右側にある「フィールド」ペインから選べるようになっています。

technique_0413_4
チャートを作成するためのデータは、「フィールド」ペインから選択します。

「フィールド」ペインでは、作業中のファイルに読み込んだ、すべてのクエリが表示されます。リストに表示される名称には列タイトルが使われているので、レポートの作成作業をしやすくするため、列タイトルをあらかじめクエリエディターなどで分かりやすいものに変更しておくことをおすすめします。

さて、このリストに表示されるフィールド名の前に、Σマークがあるものと、ないものがあります。ExcelでΣといえば、オートSUMのボタンに用いられる記号です。クリックすれば、合計値を出せることをご存じの方も多いでしょう。

Power BIでのΣ記号は、数値データ列に対して表示されます。
下の図では2つのフィールドがありますが、「都道府県名」はΣマークなし、「支店数」はΣマークあり、となっています。

Σマークの意味は?

これをクエリエディターで開いてみると、次のようになっています。

Σマークの意味は?

「都道府県名」列のデータ型(データの種類)は「テキスト」、「支店数」列は「整数」でした。つまり、「支店数」列は数字なので、さまざまな計算に用いることができる列です。このように、Power BIのフィールドでは「数値」と認識されたフィールドに「Σ」マークが表示されます。Σの付いているフィールドは、Power BI上で集計が可能です。

Power BI Desktopではクエリエディターが開けますが、オンライン版のPower BI サービスでは、クエリを開いて確認することができないため、このマークの意味を知っておくとデータの種類がわかりやすく、便利です。

 

数値データが数値と認識されていないときは?

Power BIを操作中、数値データが配置されているはずなのに、うまくレポートが作成されないときがあります。そのときはまず、正しく数値データが配置されているか確認しましょう。

クエリエディターでの修正が必要になるため、以下はPower BI Desktopを使用している場合の例を紹介します。

ここでは、数値データのはずの「店舗数」フィールドに、「Σ」が表示されていません。

数値データが数値と認識されていないときは?

クエリエディターを開くと、データ型が「文字列」になっていました。

数値データが数値と認識されていないときは?

このような場合は、「変換」リボンの「データ列」から、「整数」を指定することでデータを「数値」データに変換できます。

数値データが数値と認識されていないときは?

また、データの入力方向が問題の場合もあります。下図の場合は、数字があるけれど、数値データは表示されていません。

数値データが数値と認識されていないときは?

これは、数値列が横方向に並んでしまっていることが原因です。Power BIでは、縦方向に並べた数値を数値データと認識されます。そのため、横方向に並べていたこのデータは、1行目は文字、2行目は数値となっているので、「テキストと数値が混在したフィールド」と認識されます。

このようなデータ入力方向の間違いを修正するには、クエリエディターから修正が可能です。「変換」リボン内の「テーブル」グループで「入れ替え」ボタンをクリックすると行列の入れ替えができます。

数値データが数値と認識されていないときは?

以下のように、縦横のデータが入れ替えできました。

数値データが数値と認識されていないときは?

あとは、データ型を変更すれば修正は完了です。

いかがでしたか? ちょっとしたマークですが、知っておくと便利な、Power BI の「Σ」マークの意味について紹介しました。レポートを効率的に作成できるよう、フィールドでの「Σ」マークの表示を気にしてみてください!

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお役立ちサイトです。
「仕事はずっと続けるつもりだけど、このままでいいの…?」「何かスキルを身に着けたいけど自分には何が向いているか分からない」「職場でこんなことがあったけど、これって普通?」など、お仕事をする上でのお悩みや困ったをお助けするヒントやちょっとしたアイデアをお届けします。