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2017/07/13

日本の貿易収支(輸出総額ー輸入総額)は黒字 or 赤字どちらだと思う?

今回は、日本の貿易収支についてご紹介します。貿易収支とは、輸出総額から輸入総額を差し引いたものを指しますが、日本と海外とのお金のやりとりを示す主要な統計のひとつ。そんな貿易収支から見えてくる、今の日本の貿易事情をお伝えしていきましょう。

日本の貿易収支(輸出総額ー輸入総額)は2011年から2015年まで赤字だった

みなさんは、日本の国全体の輸出総額、輸入総額がいったいどれくらいあるかご存知ですか? 財務省貿易統計によれば、2018年の輸出総額は81兆4788億円、輸入総額は82兆7033億円になっています。

ちなみに2018年の貿易収支(輸出総額ー輸入総額)は赤字でしたが、2016~2017年と、2年の黒字が続く5年前の2011年は、輸出総額約65兆円、輸入総額約68兆円、一昨年2015年は輸出総額約75兆円、輸入総額約78兆円と、その直近5年間もやはり赤字でした。一時は貿易大国といわれた日本ですが、徐々に輸入総額が輸出総額に近づいてきて、2011年に約40年ぶりに(1969年以来)貿易収支が赤字となり、そのことは大々的なニュースにもなりました。

赤字になった要因のひとつとして挙げられているのは、製造企業の生産現場が海外移転したこと。海外で生産したものを日本に仕入れることになると、輸入量が増えるわけですし、海外拠点からの輸出になることで日本からの輸出額が減ります。また、日本の主要輸入先のアジアの国々の経済発展により輸入価格が上昇し、輸入総額が増えたということも要因のひとつと指摘されています。

さて、ここでちょっと注意していただきたいのは、貿易収支の“赤字”は一般的に使われるマイナスの意味(損をする、借金をするなど)ではないということ。貿易収支は、単に輸出額というのは国内企業が海外企業から受け取る金額を反映し、輸入額は海外から受け取る金額を反映したもので、いわゆる赤字経営とは関係ありません。

ただ、貿易収支はその国の「輸出する力」「外貨を稼ぐ力」をはかる指標となっており、黒字から赤字になったということは、その力が弱まっていることを表しています。

新しい国際取引を行うことで「世界で稼ぐ力」を目指す日本

ちなみに、現在では経済が成熟すると貿易収支が減少するといわれ、日本の「世界で稼ぐ力」が「輸出する力」だけで決まるということはありません。

例えばインバウンド(観光)に代表されるように、「海外の人を日本へ呼び込む力」というのも国際取引のひとつですし、外国企業への(証券など)投資によって得る利益もひとつです。また、日本企業が海外に生産拠点を移転しても、その地から発展していけば、それもまた日本国内でも経済的に大きな影響があります。

しかし日本政府は、貿易収支の赤字の額が増えていること、また、日本企業の中には海外へ輸出するだけのポテンシャルがあるのにうまくできていないこと、を課題として捉え、貿易相手国に対して経済連携協定(EPA)を働きかけて貿易取引を行いやすくしたり、日本の独自性のある商品やサービスを海外に発信したり売り込む機会をつくっています(例えばクールジャパンの推進はそのひとつでした)。

この戦略はすぐに効果が見えるものばかりではないと思いますが、今後、日本の貿易収支に影響を与えていくかもしれません。今後どのように推移していくのか興味、深いものです。

 

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