経理職に復帰したい!正社員と派遣のそれぞれの魅力とは?
結婚・子育てなどで経理職を退職した方の中には、「子育てが一段落したら、経理職に復帰したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、同時に「数年間のブランクがあっても採用されるの?」「子育てや家事と仕事を両立できるか心配……」といった不安も感じていませんか?
経理職として復帰する際に選択肢にあがるのが、主に「正社員」か「派遣」という2つの働き方ではないでしょうか。正社員・派遣の両方にそれぞれ異なるメリットがありますが、今回は正社員と派遣、それぞれの働き方の魅力についてご紹介します。
自分自身のライフスタイルに照らし合わせながら、どちらの働き方がより自分にマッチするかを考えてみましょう。派遣か正社員で悩んでいる方だけでなく、復帰できるか不安に感じている方もきっと参考になるはずですよ。
ブランクがあっても復帰は可能?
結婚や出産・子育てなどで一度退職した場合は、数年間のブランクがあるため、復帰に対して不安を抱く方も少なくないでしょう。確かにキャリア形成において、「ブランクは短ければ短いほど良い」ということは否定できません。
しかし、退職前に経理職として働いていた方は、実務経験を通して経理のスキルや知識を確実に培ってきたはずです。そんな方にとっては、経理職への復帰は決して難しいことではないと言えます。
ブランクがあることで経理職への復帰に不安を抱いている方は、まず今後の働き方の方向性を定めましょう。「子どもとの時間を優先したいので時短勤務が望ましい」「マイホーム資金のためにバリバリ稼ぎたい」「長く安定して働きたい」など、仕事に対して求める条件は人それぞれ異なります。自分自身でじっくり考え、家族と相談したうえで条件を整理してみてください。
自分が何を求めて復帰を望んでいるのかを整理できれば、おのずと働き方の方向性が見えてきます。そうすれば、復帰に対する漠然とした不安も、かなり軽くなるのではないでしょうか。
より有利に転職活動を進めるコツ
転職の際、実務経験が有利に働くことは間違いありませんが、ブランクが長い場合は過去の経験だけでは不十分なこともあります。長期間仕事から離れていると、業務に必要な知識を忘れてしまったり、業務の処理スピードが鈍ってしまったりすることもあります。また、頻繁に行われる税法の改正によって、過去の知識が通用しないということも起こりえるでしょう。
現場から離れている間に起こった法改正については、必ず学習しておきましょう。その際、資格取得を目指した勉強もしておくと、忘れてしまった知識を埋め合わせることができるうえ、資格という武器をもって転職活動を進められるので一石二鳥です。
勉強する際は、「参考書を読む」「問題集を解く」「動画講座を視聴する」といった資格取得に特化した勉強も効果的ですが、経理に関係のある書籍を積極的に読んでおき、業務のイメージトレーニングをすることも重要です。
また、実際に転職活動を行うときは、たとえブランクがあっても最新の知識を習得し、過去の感覚を取り戻すトレーニングをしていたことをぜひアピールしましょう。
復帰するなら正社員と派遣のどちらがいい?
経理職への復帰を検討している場合、正社員と派遣のどちらの形態で復帰すべきかと悩むこともあるでしょう。正社員と派遣のどちらがより良い働き方であるかは、その人のライフスタイルや仕事に求めているものによって異なります。
以下では、正社員と派遣のそれぞれの魅力についてご説明します。自分にはどちらが向いているのか、ぜひ考えながらチェックしてみてください。
正社員の魅力
正社員の最大の魅力は、中長期的に見たときの「安定性」でしょう。正社員は同じ会社に長く勤めやすく、勤務年数が長くなれば、いずれは給与やポジションが上がっていく可能性も高いのが特徴です。ボーナスや退職金を受け取ることができ、福利厚生も手厚くなるため、金銭面や社会的立場も安定しやすくなるでしょう。
また、正社員は責任の大きい仕事をこなす中で、さまざまな業務を経験できます。多くの業務をこなす中で、多岐にわたるスキル・知識を習得できたり、コアな仕事を任されることで専門性を高められたり、いずれはマネジメントの経験を積める可能性があったりと、スキルアップ・キャリアアップには欠かせない経験をすることができます。
このように、経理職として幅広くスキルアップしたい、いずれは出世してマネジメントを経験したいという方にとっては、正社員での就業がベストな選択と言えるでしょう。
派遣の魅力
派遣の魅力は、一言で言うならば「柔軟な働き方ができる」ことにあります。派遣は正社員と比較すると勤務時間に融通が利き、時短や週3・4日勤務、残業なしといった選択が可能です。そのため、子育てや家事との両立がしやすく、ワークライフバランスがとりやすい環境と言えるでしょう。とくに子どもがまだ小さい場合や、夫の仕事が忙しく子育てへの参加が期待できない場合などは、時間の融通が利くというのは、非常に大きな利点と言えます。
また、業務の内容・範囲が契約で明確に定められているため、自分の業務にしっかりと集中することができます。正社員のように幅広い経験をすることは難しくなりますが、特定の業務のスペシャリストを目指すことが可能です。
なお、正社員の場合は就業までに書類選考・複数回の面接・入社手続きなどに多くの時間を要し、実際に働き始めるまでに2~3か月かかってしまうことも多々あります。しかし、派遣は就業開始までに時間がかからないことが多く、すぐにでも働きたいという方にとっては、大きな魅力と言えるでしょう。
ただ、長期的なキャリアプランを考えると、「非正規雇用である派遣での就業は不安」と感じる方もいるでしょう。そんな方には、まずはワークライフバランスを重視して派遣として就業しましょう。子どもが大きくなってきた頃に正社員を目指すという道もあります。
また、「紹介予定派遣」という契約形態では、派遣として一定期間就業したのちに、双方の合意のもと正社員になれる可能性もあります。正社員か派遣かで迷った際は、そういったキャリア形成の方法もあることを頭に入れておきましょう。
自分に合った雇用形態で復帰を目指そう
ご紹介してきたように、正社員と派遣という2の働き方には、それぞれ異なるメリット・魅力があります。仕事に何を求めるかは人によって違うため、どちらが万人にとってより良い働き方と決めることはできません。ぜひ、自分のライフスタイルや仕事に求める条件を一度見つめ直し、あなたにとってベストな働き方を見つけてください。
ただし「働きやすさ」をより重視するのであれば、勤務時間の融通が利きやすい派遣の方が、子育てママにとって働きやすい環境であることは間違いないでしょう。
また、数年間のブランクがあり、現在は時間の制約もあるという方も、復帰の「ならし運転」としてまずは派遣で働いてみることをおすすめします。派遣としての就業を経たのち、子どもの成長によってライフスタイルに変化が生じたり、仕事の感覚を完全に取り戻したと感じたりしたタイミングで正社員にシフトするのも、賢い選択のひとつと言えます。ぜひパソナに登録して、まずは派遣としてキャリアを再スタートさせてみてはいかがでしょうか。
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