締め|経理用語解説

毎日、毎月、毎年やってくる「締め」

今回の経理用語は「締め」。

「締め(締め日)」とは、会社で行った取引をすべて確定させるための区切りのことです。
締めは定期的に発生するもので、「月次」「四半期」「半期」「年次」が主なタイミング。よくいわれる「締切」の会計処理版で、細かいところでいえば、その日の業務を終えるために行う「日次」の締め業務もあります。

よく、「○日締めの○日払い」といいますが、締める対象によって締め日が違うことが多くあります。たとえば、私たちの大事な大事なお給料は「15日締めの25日払い」が多いですね。他にも、請求や支払の締め日があります。

締め日は原則として会社の自由。ただし、取引先との契約で締め日や支払日を決めたら、絶対に守らなければいけません。締め日や支払日は現金残高に直接影響してくるので、いつどのタイミングで締めて支払えば都合が良いのか、じっくり考えて決めないといけないのです。

経理用語ミニミニ豆知識
締め日は商習慣によって業界ごとに決まっている場合もありますが、下記を踏まえて決められることが多いようです。

(1)資金繰り
資金繰りに応じて締め日を決め、月初や月末など現金を残しておくタイミングを調整する

(2)業務効率化
月末は会計処理があわただしいため、締め作業のタイミングを分散させる

(3)その他
先代からの流れで、よその会社を真似て など

経理になったばかりの方は「どうして毎月締め作業を行うのだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、定期的なチェックをしておけば、決算時期に不備やズレのある箇所を振り返ってチェックする…といった必要がなくなります。「後でやれば良い」と先送りして後で後悔するのではなく、定期的な締め作業を行えば、万全な体制で決算に臨むことができるのです。

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