経理的が知っておくべき「寸志」の基礎知識
こんにちは!経理男子の彼女・ヒカリです!
大人になったら、敬語やマナーや立ち居振る舞いが自然とできる、知性ある人になっていると思ってました……でも知らないことだらけ!日本の奥ゆかしい文化を知ってこそ、大人の女性って感じがします……。
目指せ!ユーイチくんに褒められるような大人のいい女!
経理男子の彼女が遭遇!「寸志(すんし)」とは?
この前、上司が呼びかけて40人くらいが集まった飲み会があったのね。
へえ。それだけ集まったら飲み会っていうかパーティーだね。
いろんなお店のスタッフも参加したし、前に勤務していた人も参加したのね。それで私、会計係になったの。
ヒカリが会計係……それ、大丈夫だったの?金額があわなかったりしたんじゃないの?
失敬な!これでもちゃんと働いたんだよ!金額もちゃんとあってたし、札勘も再トライしてみたし!
はいはい。何のトラブルもないならよかったよ。
トラブルはなかったんだけど、わからないことがあったんだー。
何?
元役員の方からね、「寸志(すんし)」っていうのをもらったの。これがなんだかわからなくて!にっこり笑って「ぜひ使ってください」って言われて、思わず「ありがとうございます!」って言ったんだけど……。
寸志ね。心付けという意味だね。飲み会のカンパみたいな感じでくれたんだろうね。
うん、そのときは慌てて「ありがとうございます!」って言っちゃったけど、あとで調べたら「御志をいただきましてありがとうございます」とかになるんだね。日本のマナーって難しい……まったく知らなかったよ。
目上の人が目下の人に対して出すちょっとしたお礼の気持ちっていうものなんだよね。だから下の人間がお得意様とか目上の人には寸志って言っちゃいけないんだよね。
経理・会計的「寸志」の処理方法とは
なんでユーイチくん、寸志のこと知ってるの?私の先輩も知らなかったのに~。
寸志って、会計処理でもかかわってくることがあるからね。従業員に贈ることもあるし、寸志という表書きじゃなかったとしても取引先に贈ることもあるからね。
心付けを社員や取引先に贈るの?どういうこと?
社員に贈る場合は、賞与の代わりになることが多いんだ。ボーナスとして一人何十万という金額を出すことはできないけど、ねぎらいの意味を込めてたとえば5万円を支給するとか。あとは、入社間もなくて賞与査定がない社員とか、自社の従業員ではないけどがんばってくれている派遣社員とか。取引先も、正当な支払い請求とは別に何か現金でのお礼が出れば寸志として扱うこともあるんだ。
なるほど。給与やボーナスや請求っていう範囲外でも現金を渡す場面ってあるんだね。
うん。3万円とか5万円っていう金額だと寸志と見なされるね。経理的には、社員に寸志を贈った場合は「給与」の勘定科目で処理するし、取引先とか外部の人に贈った場合は接待とか贈答とかの「交際費」になるんだ。給与の場合はもちろん源泉徴収も発生するんだよ。
へー、そうなんだ!感謝の気持ちを表した心付けなのに、大変なんだね……。
入社間もない頃、寸志の会計処理の方法がわからなくて先輩に聞いたことがあったんだよ。単なるお小遣いのようにも見えるけど、会社から支払ってるからどう処理すればいいんだろう?って。おかげで勉強になったけどね。
おかげで数年後、こうして私に説明できるようになってるしね♪さすがユーイチくん、何年も前から段取りよすぎるー!
ま、まあね……。
ということで、今回の経理男子萌えポイントはこちら(ドン!)。
- 1.彼女の経理係の仕事ぶりを心配してくれる♪
- 2.寸志について詳しい♪
- 3.彼女への説明を何年も前から仕込んでいる♪←HOT!!