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2018/05/17

ビジネス会計検定試験®を受けるメリット

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

ビジネス会計検定試験®を受けるメリット

みなさんは「ビジネス会計検定試験®」という資格をご存知でしょうか?日商簿記などと比べるとやや知名度は低いかもしれませんが、近年ニーズが高まっている資格です。

持っていることで、キャリアアップや転職でも有利になりますから、経理・会計の第一線で活躍したいという方も、未経験から経理・会計を目指す方も、取得しておいて損はありません。今回はビジネス会計検定試験®についてご紹介します。

経理・会計職ならぜひ受けたい!「ビジネス会計検定試験®」

ビジネス会計検定試験®とは、大阪商工会議所主催の検定試験です。損益計算書や貸借対照表などの財務諸表を理解する力(会計リテラシー)の向上を目的として、実施されています。

ビジネス会計検定試験®とは

日商簿記検定では、会計の基準に従った正確な財務諸表を作成する能力が問われます。

対してビジネス会計検定は、財務諸表を正確に読み解き、分析して企業状況を把握する能力が問われる試験です。そのため、資格取得に向けて勉強すると、さらに実践的な会計の知識を身につけることができます。

ビジネスの世界においては、経理・会計職としての仕事以外でも、さまざまな場面で会計の知識が求められます。

例えば、新しい取引先や投資案件を評価する際、自社の決算内容を理解する際、株式投資をするにあたって新聞記事を理解する際など、「実際に使える」会計知識が活きる場面は枚挙にいとまがありません。

そのため、経理・会計職経験豊富な方はもちろん、これから経理・会計の世界に飛び込もうとしている方、または経理・会計職の経験を活かして別の職種にステップアップする予定の方にとっても、ビジネス会計検定試験®の取得は十分に役立つのです。

※関連記事:『ビジネス会計検定試験とは?特徴や難易度を分かりやすく解説!』『知っておきたい経理関連オススメ資格

試験内容

ビジネス会計検定試験®では、1~3級までの3つのレベルの試験が設定されています。もっとも初歩的な3級では、財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識、財務諸表の基本的な分析能力が問われます。

2級では財務諸表の構造や読み方の他、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識、財務諸表の応用的な分析力が求められます。

そして最難関の1級では、会計情報に関する総合的な知識と、財務諸表を含む会計情報のより高度な分析を行う力が不可欠です。なお1級不合格者で、200点満点中120点以上得点した受験者は、「準1級」に認定されます。

取得するメリット

経理・会計職への転職においては、簿記の知識に加えて財務諸表を読み解く力があるということは、大きなアピールポイントになります。「日商簿記2級に加え、ビジネス会計検定試験®を取得している」という自己アピールが、書類の通過率を向上させるのは間違いないでしょう。

特に経理・会計未経験の方にとっては、一定レベル以上の知識・スキルが身についているということを証明する、“心強い武器”となるはずです。

キャリアアップを目指している方にとっても、高度な会計スキルや会計知識への深い理解が必須であるのは言うまでもありません。会計知識がしっかり身についていれば、自社や他社の財務諸表から次の一手を考えられる、「経営者目線の経理」にレベルアップすることも夢ではありません。

ビジネス会計検定試験®は、取得のための勉強を通して、そういったスキル・知識を高めるのにはうってつけの資格と言えるでしょう。

※関連記事:『経理のキャリアアップにオススメの検定・資格は?経験・レベル別にご紹介!

 

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参考サイト

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