【経験者編】PDCAサイクルでキャリアアップを計画的に!
転職活動をはじめる理由として、「キャリアアップのため」を挙げる方も多くいらっしゃることでしょう。確かに、転職はキャリアアップのひとつの手段であることは間違いありません。
しかし、ただ「転職すればキャリアアップできる」というわけではありません。キャリアアップにおいても、計画と目標設定が大切なのです。
キャリアアップのPDCAを回そう!
計画や目標設定は、毎日行う業務においても重要な役割を果たしています。例えば、「今日はここまで仕事を終わらせよう」と考えるなら、「●●時までにここまで」という小さな目標(マイルストーン)を積み重ねることで、当初の目標達成(仕事の終了)が見えてくるわけです。
ただし、より長期的な目標となると、これだけでは目標達成が難しくなってきます。ときには、想定外の事態が起きて計画通りに物事が進まず、「目標」と「現在地」が離れてしまうこともあるでしょう。このようなときに重要になるのが、「今の自分を見つめなおし、次への軌道修正をすること」です。
キャリアアップにおけるPDCA
大きな目標を達成するうえで欠かせないのが「PDCAサイクル」です。PDCAサイクルとは、プロジェクトなどにおいて「PLAN(計画)」「DO(実行)」「CHECK(評価)」「ACT(改善)」の工程を繰り返すサイクルのこと。目標への動きに評価と改善を加えることで、成長しながら目標に近づいていく理想的な流れを作ることができるのです。
「理想的なPDCAサイクル」とは?
経理・会計・財務のキャリアアップを目指すうえでも、PDCAサイクルを使った目標設定が役に立ちます。具体的には、以下のような流れになります。
1.PLAN(計画)
例えば「外資系企業で働きたい」「財務担当になりたい」というキャリアアップの大きな目標を立てたとすると、それを達成するための「資格取得」を中期の目標として立て、さらにそれを達成するために「いつまでに●●を学習する」という短期の目標を立てます。このとき、「いつまでに」と期間を区切っておくのがオススメです。
2.DO(実行)
計画に沿って、スキル習得を進めていきます。この過程で、自分に足りていないものや、もっと深く知りたいことがあれば、メモなどに残しておくとよいでしょう。
3.CHECK(評価)
あらかじめ区切った期間で、目標に対してどこまで進んだかを確認します。習得できたスキルや身についた知識を目標と比較し、どこまでできたかを把握しましょう。もし目標に達していない場合は、障害となっていた要因を検証し、対策を練る必要があります。予定通りに資格取得に至らなかった場合は、学習法を見直すなどの対策を講じましょう。
4.ACT(改善)
3の評価・振り返りで出てきた課題を改善していきます。経験を踏まえて、よりよい方法を探り実践することで、目標への到達を早められるでしょう。こうして短期・中期の目標をクリアしていくことで、キャリアアップという大目標につなげていくのです。
小さな目標が大きな目標につながる!
今回は例として、キャリアアップにおける目標達成のお話をしましたが、実務経験に置き換えても同じことが言えます。「キャッシュフロー計算書の作成や税務申告の実務を経験するという目標があるなら、それを達成するにはいつまでにどのような勉強をすればよいかを考えて実行し、評価と改善を繰り返していくことが重要です。
実際に身についたスキルや実務経験はご自身の強みとなりますから、職務経歴書や履歴書に記載してアピールすることも可能になるでしょう。アピールポイントが増えれば転職の可能性も広がり、キャリアアップという最終目標が近づくわけです。
また、前だけを見て突っ走るような勢いも大事ですが、定期的に振り返りを行い、来た道を確認することも重要です。そこで初めて「ゴールに向けて、もっと走りやすい道」に気がつくこともあるのです。ぜひ日常にも、PDCAサイクルを取り入れてみてはいかがでしょうか。