損益計算書(P/L)|経理用語解説

会社の儲けを知るなら!「PL」

今回ご紹介する経理用語は「PL」。

PL(Profit and Loss statement)とは、損益計算書のこと。
決算時に作成する財務諸表のひとつで、「P/L」と書かれるのが一般的です。決算日など、ある時点における「収益(売上)」から、その収益を得るために使った「費用(原価)」を差し引いて、その期間中に企業がどれだけ儲け(利益)が出たのかを表したものです。

多くは一年間ですが、決算日変更や合併などがあった場合は、一年以内の期間を作成することもあります。

ケーキに例えるなら・・・

(1)1ホール3,000円のイチゴのショートケーキが売れました (売上)
(2)ケーキを作るために使ったイチゴ、生クリーム、小麦粉、卵、バターなどの合計が1,000円でした (原価)
(3)売上3,000円から原価1,000円を差し引いたら、2,000円の儲け(利益)になりました

という感じです。これを、さまざまな商品・サービスを持つ“企業”という単位で明らかにするのが、損益計算書なのです。
この例えはとってもざっくりしていますが、差し引くものとしては他に、人件費、家賃、通信費、交際費などの会社を維持するための経費や、ケーキ作り(本業)以外の資産運用などで得た配当・利息などの収支などがあります。

いろいろな収支を差し引き、企業として支払う法人税が引かれて、最終的に導かれるのが「当期純利益(あるいは当期純損失)」です。

経理用語ミニミニ豆知識
「損益計算書」とは日本の複式簿記における用語ですが、もちろん海外でも同様の財務諸表はあります。イギリスでは「Profit(プロフィット:利益) and Loss(ロス:損失) statement(ステートメント:声明)」と日本と同じように呼ばれますが、アメリカでは「Income(インカム:収入) statement(声明)」という呼び方が一般的なのだそう。ただ、アメリカでも通称として、「P/L」と呼ばれることもあるとか。

財務諸表が読めれば、顧客の会社の経営状況や業界のトレンド、世の中の動きを知る近道になります。

経理は、財務諸表の読み方などのビジネスにおける基礎知識を知っていることも、重要なのです。

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