サイバーリスクから企業を守る専門家「サイバーセキュリティ人材」とは
「これからの時代に求められる新たなスキルを身につけたい」「専門性を高めて時給アップを実現したい」という方におすすめしたいのが、
サイバーセキュリティの専門家になるという道です。今回は、これからますますニーズの高まりが予想される「サイバーセキュリティ人材」についてまとめました。
どの企業にとっても、サイバーセキュリティ人材の確保が急務に
あらゆるモノがネットワークを介してつながるIoT時代の到来 を背景として、世界的に増加し続けるサイバー攻撃。今や、どの組織や企業にとっても、サイバーリスクは重要なリスクの一つとして認識されるようになりました。そこでニーズが高まっているのが「サイバーセキュリティ人材」です。サイバーセキュリティとは 、コンピュータやネットワークへの不正侵入やデータの改ざん、情報漏洩、ウイルス感染などのサイバー攻撃から、コンピュータやネットワークの安全を確保することです。あらゆるサイバーリスクを解決する専門家として、どの企業にとってもサイバーセキュリティ人材の確保が急務なのです。
現在13.2万人のサイバーセキュリティ人材が不足している
これだけニーズが高まっているサイバーセキュリティ人材ですが、現状はとても深刻な人材不足を抱えています。経済産業省が2016年に行った調査 によると、現在国内で活躍する情報セキュリティ人材は28.1万人で、13.2万人もの人材が不足しているという結果が出ています。今後も順調にIT企業が成長した場合、2020年にはさらに人材不足が加速し、実に19.3万人のサイバーセキュリティ人材が不足すると言われています。国としても早急に人材育成を進めるべく、新たな国家資格である「情報処理安全確保支援士 」の創設や、産官学連携による育成プログラムの制定などを急ピッチで進めています。
文系出身者も活躍中!幅広い人材が求められている
これだけニーズが高いにも関わらず、人材が不足している要因の一つが「なり手が少ない」ということ。サイバー攻撃と聞くと「なんだか怖いイメージ」「ハッカーの攻撃に対処するなんて無理」「自分は文系だから、挑戦できるわけがない」など、イメージが先行して敬遠されることも多いようです。たしかに、サイバーセキュリティ人材として活躍しているのは、エンジニアやIT企業の出身者が多くの割合を占めているものの、文系出身者も多く活躍 しています。もちろん、未経験からスキルを磨いて挑戦することだって可能。サイバーセキュリティ人材が活躍できるフィールドは、実はとても広いのです。
まずはITリテラシーを身につけよう
サイバーセキュリティ人材になるための第一歩は 、基礎的なITリテラシーを身につけること。ITリテラシーとは、パソコンなどの情報機器やネットワークを利用して、必要な情報を収集し、目的に合わせて活用できる能力を言います。たとえば、データベースから必要な情報を抽出し、インターネットを利用して情報収集をするなどの技術が相当します。過去に情報セキュリティやネットワークについて学んだことがあり、さらに知識を深めていきたい方や、「ITパスポート試験」や「情報セキュリティマネジメント試験」などの専門資格を取得し、今後のキャリアパスに役立てたいと考えている方なら、スムーズに学習をスタートできるでしょう。
パソナのサイバーセキュリティ研修で最先端の専門知識とノウハウを
「サイバーセキュリティ研修(Cyber Security Intelligence Academy) 」は、パソナが実施する専門家育成カリキュラム。 研修には、ITネットワークの基礎知識を学ぶ「Networkコース」と、セキュリティ業務に従事するための基礎知識を学ぶ「Standardコース」があり、いずれもeラーニングで受講します。無料の説明会も実施していますので、興味のある方はチェックしてくださいね。
まとめ
内閣サイバーセキュリティ戦略本部が平成29年4月に発表した「サイバーセキュリティ人材育成プログラム 」の中でも、これまでは情報システム部門に一任されることの多かったサイバーセキュリティを、事業部門や法務部門などにも広げ、様々な役割を担うサイバーセキュリティ人材がチームとして体制構築を推進することが必要であると書かれています。言いかえれば、あなたのキャリアをサイバーセキュリティの分野で活かす道があるかもしれないということです。今後のキャリアプランの一つとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?