知らないままでは損をする!?税金のイロハ【アルバイト・パート編】
アルバイト・パートで働く人にとって、税金は日常的に意識していない部分かもしれません。しかしながら、もしも自分が税金で大きな損をしているとしたら…?アルバイト・パートでも確定申告が必要なケースがあるとしたら…?今回は、今知っておきたい税金の話をまとめました。
アルバイト・パートで引かれる税金にはどんなものがあるのか
就業形態に関わらず、年間収入が100万円を超えると住民税 、103万円を超えると所得税を支払う義務が生じます 。(住民税 は「100万円の壁」と表現されることもありますが、地域によっては金額が前後するケースもあるのでご注意を。)ちなみに、会社が給与を支払う際に所得税・住民税に相当する額を天引きするのが一般的ですが、アルバイト・パートの場合、住民税だけが天引きされないケースもあるようです。一度、給与明細をしっかりチェックしてみましょう。また、住民税は前年度の所得に対するため、後払いになることも忘れてはいけません。
106万円の壁って?2016年から加入要件が拡大した社会保険
社会保険とは厚生年金保険と健康保険のことを指し、パートやアルバイトで働く人も、条件を満たしていれば会社の厚生年金保険・健康保険に加入して保険料を支払う必要があります。2016年10月1日から、社会保険の加入要件が拡大した のはご存知ですか?具体的には、従来の加入対象者は「一般的に所定労働時間が週30時間以上の人」だったものが、「所定労働時間が週20時間以上」「勤務期間1年以上見込み」「学生以外」「従業員規模501人以上の企業」「年収106万円(月収8.8万円)以上」まで、適用範囲が拡大 されることになりました。今回の改正により、新たに加入対象となるのは約25万人 ともいわれています。
アルバイト・パートも確定申告すべき場合がある
実は、アルバイト・パートで働く人のうち、払わなくてもいい税金まで払っているケースは少なくありません。もし会社が「年末調整」をしてくれる場合は、所得税の過不足を自分で調整する必要はありませんが、そうでない場合は自分で確定申告を行うことで、払いすぎた税金を取り戻すことができます 。ポイントは「年間収入が103万円以下(=所得税がかからない)」で「源泉徴収されている」という2つの条件。あてはまる場合は確定申告を行いましょう。
税務署に持っていくもの
・源泉徴収票
・印鑑
・振込先口座がわかるもの(通帳・カード)
(以下、状況に応じて必要なものがあれば持参)
・源泉徴収票に記載されている以外の国民健康保険や国民年金の支払いを証するもの
・生命保険料控除の控除証明書
・地震保険料控除の控除証明書
・扶養している親族や配偶者がいる場合、生年月日や所得を表す書類
まとめ
確定申告と聞くと敷居が高そうに感じるかもしれませんが、心配しなくても大丈夫!国税庁のホームページの「確定申告書作成コーナー 」で、ガイドに従って簡単に申告書を作成することができます。また、 自力で作成するのが自信がないという方は、確定申告書、源泉徴収票、保険料控除の証明書、印鑑、通帳など を持って税務署に行けばOK です。しっかり自分の状況を把握して、払いすぎた税金はきっちり取り戻しましょう。アルバイトやパートだけでなく、派遣社員も確定申告をしたほうがよいケースもあります。迷ったら営業担当に相談してみてくださいね 。