Power BIが、ガートナー社の選ぶBI・分析プラットフォームで「リーダー」に格付け
こんにちは、POWER BI FORUM編集部です。
今回は、ガートナー社の行うBI&分析プラットフォームの格付けで、Power BIが、栄えある「リーダー」に格付けされたニュースをお届けします。
米ガートナーが行う新興IT技術製品の格付け
米ITコンサルティング企業のガートナー社が実施する「マジック・クアドラント」は、成長市場において競合するベンダーの製品を、第三者として評価・格付けする市場分析調査報告です。この調査報告は、企業の製品導入担当者が、数あるIT製品群から最適な製品を選ぶ際に、参考にする指標となっています。
2016年2月発表の「マジック・クアドラントBI&分析プラットフォーム部門」にて、Microsoft Power BIが「リーダー」に格付けされました。MicrosoftがBI&分析プラットフォームで格付けされたのは今回がはじめて!まさに大躍進です。数年間に渡り、ExcelとPower BIの機能拡張に励んできた成果が実りました。これも開発スタッフやテスターに加え、Power BIを使っている185カ国9万の企業や組織の方々のおかげです。
なお、マジック・クアドラントにおいて、今回Power BIが格付けされた「リーダー」は、次のように定義づけられています。
「今日の市場ニーズに対応する成熟した製品をリリースしており、市場が進化した場合でもリーダーの座を維持できるビジョンも明示しています。自社製品への集中的な取り組みと投資を通して、市場全体の方向性に影響を及ぼします。」
BI製品導入担当者にとってのPower BIのメリットは?
ガートナー社のレビューは、Power BIを次のように評しています。
「Microsoftが新しくリリースしたPower BIは、ユーザーが各自でデータ形成、分析を行うための機能が十分に拡張されており、オンプレミスとクラウドの両方のデータを使ってダッシュボードを作成できます。これらの機能を注目すべき価格帯で提供しています。」
また、Power BIが与える4つの主要なインパクトを次のように紹介しています。
1.Power BIは個人がデータ形成・分析を行う機能を拡張し、ビジネスユーザー向けに、簡単なワークフローと低コストで使えるダッシュボードを提供します。頻繁に行われるアップデートによって成熟度を増しており、BI導入担当者にとっての1つの選択肢になります。
2.今バージョン(2.0)のPower BIはExcelから分離していたり、Azureのクラウドを利用する際もSharePointは必須でなくなったりするなど、OfficeやOffice 365、SharePointのライセンス契約なしに、より多様な環境でPower BI導入を考慮できるようになりました。BI導入担当者が、Office製品の社内ポリシーに縛られることはありません。
3.マイクロソフトはPower BIにおいて、パートナーフレンドリーで、オープンな開発方針を採用しました。たとえばモバイルへの同時展開や、多数のサービス接続機能、ダッシュボードコンテンツなど、ユーザーの使い勝手のよいソリューションをあらかじめ用意することで、BI導入担当者が社内での具体的な活用に落とし込みやすくなっています。
4.Power BIは社内データ(オンプレミス)との統合を可能にするハイブリッドな運用が可能なので、SSASやその他のデータソースなど、社内設備としてマイクロソフト製品に投資してきたBIの担当者は、一番にメリットを感じる製品でしょう。
以上、Power BIがビジネスユーザーにとって使いやすく、製品ライセンスや接続するサーバ環境に関しても柔軟な対応が可能になっていること、そのために企業での導入もよりスムーズに行えることが評価されているのがよくわかりますね。
Power BIを皆さんにお勧めできる一番の理由は、なんといっても分析の作成や共有がリアルタイムデータで行えること。そして、ビジネスユーザーにとっては馴染みやすいExcelベースの操作感はでありながら、これまでのExcel では実現できなかった、見やすくて説得力のあるチャートやグラフをスピーディに作成できることです。
Power BIは、今後もどんどんと進化を続けていきます。ぜひご期待ください!
(参考記事)
ガートナー社によるMicrosoft Power BIのレビュー全文
New Microsoft Power BI Is an Enhanced Offering at a Compelling License Price
2016年マジック・クアドラントのBI&分析プラットフォーム部門の発表全文
2016 Magic Quadrant for Business Intelligence and Analytics Platforms