社員でも社長でもない「取締役」という不気味な存在
こんにちは!経理男子の彼女・ヒカリです!
私は楽しく仕事ができればそれでいい!って考え方なんですけど、ユーイチくんは成長志向の塊みたいな人なので、私からだけでなく社内からも評価が高いらしいです♪上司から「期待しかしてないぞ」って言われたらしいので、もう出世街道まっしぐらなハズ~!
「取締役」と「社長」は同じじゃない!?
ねぇユーイチくん、今日仲良くなったお客さんが名刺をくれたんだけど、「取締役」って書いてあったの~!
へぇ、すごいじゃん。ヒカリのこと気に入ってくれたの?
まさかそんな偉い人だとは知らずに接客しちゃったんだけど、それが気に入ってくれたみたいで、「また来るわね~」って!取締役って、社長さんってことでしょ!?
いや、そうとも限らないよ。どっちかと言うと違う可能性の方が高いかも。
え?取締役って、会社を取り締まってるんでしょ?じゃあ社長じゃん。
えーっと……。まず、株式会社には運営方針や会社の重要事項を決めたり、会社の業務執行を決定する機関である「取締役」を必ず置かなきゃいけないんだけど、その取締役の中の代表者として「代表取締役」がいるんだ。ほとんどの場合、代表取締役が「社長」になるね。
へぇ~。じゃあ取締役が何人もいるってこと?
会社によってはね。
じゃあ、その取締役の中のリーダーが社長ってことなんだ。
まぁ、そういうことかな。「取締役」や「代表取締役」は、公的・法的な効力を持つ「会社役員」。つまり法律が絡む契約や経営上の責任を負っている役職ということだね。ちなみに、取締役の執行内容に違法がないか確認したり、株主総会の会計書類が正しいかをチェックしたりする「監査役」も役員のひとつだよ。
つまり、かなり偉い人ってことだよね……?
そうなるね。これらの「役員」は、会社を運営する上で社会的責任を担ってるんだけど、実は「社長」とか「会長」とか「CEO」っていう肩書はそうじゃない。これらはただの呼び名に過ぎないんだよ。
どういうこと?
極端なことを言えば、代表取締役が自分の肩書を「社長」と名乗ろうが、「CEO」と名乗ろうが自由ってこと。呼称に縛りはないからね。会社によっては扱いが違うことだってあるよ。
ふむふむ……じゃあ私が知り合った取締役の人は、法的地位がある役員ってことだね!
そういうことだね。
役員はみんながみんなセレブとは限らない!?
でもどっちにしても、かなり偉い人に違いないわけだから……やっぱり、いっぱいお給料もらってるんでしょ?ねぇ、役員ってどれくらいお金もらえるの?
会社によって違うし、そこまでは知らないよ……。そもそも大前提として、役員は社員じゃないから、支給されるのは僕たち社員がもらってる「給料」ではなく「役員報酬」になるんだよ。
えっ、役員って社員じゃないの!?……ってことはバイト?なんか急に親近感が……。
バイトでもないわ!役員は、社員じゃなくて「役員」。だから、従業員がもらうような「給料」じゃなくて、「役員報酬」を受け取るんだよ。役員報酬は一般的に会社の利益計画から算出して決定されるから、その計画によっては報酬額の少ない取締役もいるだろうね。
そうなの!?みんなセレブな生活してるのかと思ってたよ……。
立ち上げたばかりの会社とかだったら、そういう人も結構いるかもしれないね。それに僕たち社員みたいに、残業代や各種手当は支給されないし。
なんだ~。でも……やっぱり「社長夫人」って肩書には憧れちゃう♪ユーイチくんくらい優秀な経理なら、ゆくゆくは……♪
ということで、今回の経理男子萌えポイントはこちら(ドン!)。
- 1.会社役員の仕組みを教えてくれる♪
- 2.役員とバイトの違いを知っている♪
- 3.未来の代表取締役社長♪←HOT!!