【仕事力】品質とスピード、どっちを重視すべき?
どのようなお仕事でも、「スピードと質の両立」は永遠の課題。もちろん、経理・会計・財務の領域も例外ではなく、特に重要なポイントでもある数字の正確性にはとことんこだわりたいところ。そこで今回は、品質とスピードのバランスについて、考え方のヒントをご紹介します。
すべての仕事が100点でなくてもOK
「どんな仕事も常に100点の仕上がりを目指す!」
これは素晴らしい考えですが、完璧を求めすぎると行き詰まるときが来るかもしれません。たしかにクオリティにこだわるのは立派なことですが、仕事を全体的にうまく回していくためには、この考えを1度リセットする必要があります。
何が優先される仕事なのかを見極める
仕事を大きく仕訳すると、「精度は犠牲にしてもスピードを優先すべきもの」と「スピードよりも質が求められるもの」の、ふたつに分けられます。
目の前にあるのはどちらの仕事なのかを見極めるところから、経理の仕事はすでに始まっていると言えるでしょう。
ビジネスが利益を追求するものである以上、スピードと質は天秤にかけて考える必要があります。
評価される経理の共通点
会計・財務部門の管理職に「どんな部下を評価するか?」と聞くと、「仕事の速い部下」と答える方が圧倒的に多いそうです。
「質よりスピード」が評価されるのは、なぜでしょうか。それは、間違いがあっても修正する余裕があるからです。
間違った認識のまま期日ギリギリまで資料を作り、いざ上司に提出したら「このような仕事は指示していない!」と注意を受けるのは決算準備の場面などでもよくある話ですが、期限前では手直しする時間もありません。
ですが、これがもし期日の3日前だったとしたら? 上司からチェックをもらう時間も、修正する時間もあります。
上司はたいていの場合、1発で完璧なものが上がってくるとは思っていません。だからこそ、修正するバッファ(余裕)を持って動けるかどうか…が評価されるのです。
「80点でよし」というジャッジを
経理や会計の場合、数字のミスなしが大前提になってきますので、ここは質を求めなければなりません。
ですが、資料の見映えなどは異なります。見やすさ・わかりやすさの方向で質を高めていけばキリがないですので、「80点でよし」と割り切り、次の仕事へ取り掛かるのがオススメです。
「残業が多い」「新しい仕事を振ってもらえない」と嘆いている方がいるとすれば、一度スピード重視に切り換えてみてはいかがでしょうか。
まずは「この時間までに終わらせる!」という、時間を区切る意識を高めることから始めてみてくださいね。
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