【決算】なぜ中間決算が必要なの?
きっと多くの経理初心者が抱くであろう、「なぜ9月に中間決算をするの?」という素朴な疑問にお答えします。年に一度(3月)の年次決算だけでなく、なぜ中間決算まで必要なのか、その理由をまとめました。
*大前提として、9月に中間決算を行うのは、いわゆる「3月決算」を採用している企業です。日本のほとんどの企業が3月を決算月にしているので、ごく一般的な制度と言えるでしょう。
中間決算の目的って?
中間決算は、一事業年度の中間時点での財務状況を明らかにすることで、必要に応じて経営に関する軌道修正などを図れるようにすることを目的としています。
予算と実績を比較して、予定通りに進捗していない場合は、新たな経営計画を作成するなどの対策が必要になります。
加えて、社外的には、株主や投資家が投資をする際の判断材料として使われる側面もあります。
中間決算で生じる3つのメリット
では、中間決算にはどんなメリットがあるのでしょうか。主な3つの要素をご紹介します。
1. 社内外に対し、日々の業務実績を明らかにできる
2. 1を鑑みたうえで、適切な対策を講じることができる
3. 半期で一度決算業務を行っておくことで、3月の「年次決算」の業務をスムーズに行える
極端な話、中間決算をしなかった場合、会社は誤った方向を向いたまま突き進んでしまうことも考えられます。また、小さなミスを放置することで大きなミスにつながることもあります。
半期のタイミングで一度、小さなミスをクリアにしておくと、年次決算がとても効率的になるわけです。
経理初心者の方は、中間決算と3月の年次決算を一度経験することで、中間決算の大切さに気づけるでしょう。そのタイミングこそ、みなさんが経理・会計としてステップアップするチャンスとなりますよ。
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