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2022/04/05

エアコンの取りつけ費用は勘定科目を固定資産(備品)で計上する?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

エアコンの取りつけ費用は勘定科目を固定資産(備品)で計上する?

社内で20年以上使っていたエアコンが作動しなくなり、ついに新しいエアコンに交換。その際、購入代金は経費として処理することになりますが、エアコンの取りつけ費用は何の勘定科目で計上すれば良いのかご存知でしょうか?

今回は、エアコンの取りつけ費用の経費処理について、分かりやすくご紹介します。

エアコンの取りつけ費用はエアコン本体とセットにする

実は、エアコンは取りつけ費用だけで計上せず、本体とセットにして計上するのが基本です。

消耗品として計上するとは限りません

エアコンの購入費用が1機あたり10万円未満の場合、勘定科目は「消耗品費」で経費計上できます。しかし場合によっては、勘定科目を「固定資産(備品)」として計上しなければならないこともあります。

原則として、1機あたり10万円以上の場合には資産計上となり、法定の耐用年数に従って減価償却していく必要があります。ただ、10万円以上の場合にも次のような制度が使えることがあります。

10万円以上~20万円未満の場合

勘定科目を「一括償却資産」として資産計上し、3年で償却できる制度です。この制度のメリットは、耐用年数に関わらず3年で費用化できるところと、固定資産税が免除されるところです。

10万円以上~30万円未満の場合

資産に計上したうえで、購入した期に全額損金に計上できます。固定資産税はかかりますが、購入した年に一度で経費にできるのがメリット。

この制度は「資本金1億円以下」「従業員1,000人以下」の青色申告事業者であることが条件。さらに年間300万円までの制限があるので、注意が必要です。

30万円以上~の場合

使える制度はないため、原則通り資産計上します。

これらを活用することで節税にもなりますので、制度が使える金額の場合は、検討してみることをオススメします。

 

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