働き方

2018/02/15

経理業務のアウトソーシングから見る、今後のキャリアプラン

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

経理業務のアウトソーシングから見る、今後のキャリアプラン

近年、多くの企業で経理業務のアウトソーシングが進められています。未経験から経理・会計・財務を目指す方の場合は、まず経理のルーチンワークを請け負う企業で経験を積むというのも一つの手。そこで今回は、経理業務のアウトソーシングを取り巻く現状についてご紹介します。

経理の仕事は二極化している?

経理業務のアウトソーシングによって、経理の働き方は大きく変化しつつあります。どのように変化しているのか、早速ご説明しましょう。

経理業務のアウトソーシング・シェアードサービス

かつては社内で行うのがあたり前だった経理。ですが近年、会計監査や税理士業務だけでなく、通常の経理業務も外注(アウトソーシング)する企業が増えつつあります。

主な理由は、経理にあたる従業員の手間や、人件費などのコストを削減するため。

また、社外の人間に業務を任せることで、社内に根づく非効率な独自ルールを排除し、生産性を高めたり、業務を透明化して不正を防止したりできるといったメリットもあるのです。

外注(アウトソーシング)と同じく導入が進められているのが、経理業務のシェアードサービス。すなわち、グループ企業の経理部門を一か所にまとめるのです。

経理の仕事は忙しさの波があるため、繁忙期は人手不足に陥り、閑散期は時間に余裕が生まれがち。そこで、忙しさのピークがずれている複数の企業の経理業務を一か所で処理すれば、ピークを分散することができ、余計な人件費のカットが可能になります。

二極化しつつある経理のお仕事

経理業務のアウトソーシングやシェアードサービスの導入が進むにつれ、経理の仕事は二極化しています。

よりプロフェッショナルな経理が“経営の意思決定にかかわるコアな仕事”を、アウトソーサーなどが“取引入力業務や請求書の発送業務といった事務的な仕事”を担うようになりつつあるのです。

経理としてより高みを目指すなら、最終的には経営の意思決定に携われるようになるべきでしょう。

ですが、未経験から経理・会計を目指すのであれば、まずはルーチンワークを請け負う企業に勤め、基礎をみっちり固めるという選択もオススメ。

そういった企業では、経理としての基本的な知識・技能を身につけられるのはもちろん、さまざまな業種の経理業務 について知ることができます。

※関連記事:『経理の仕事はどう変化する?これからの時代に求められるスキルについて

自分のスキルや経験にあった働き方を選択しよう

みなさんの中にも、「せっかく経理を目指すなら、経営の意思決定にかかわる大きな仕事がしたい!」という、熱い気持ちがあるかもしれません。しかし、もし未経験からスタートする場合は、まずはルーチンワークを完璧にこなせるようになり、さまざまな業種の経理業務について知っておくことが重要。

今のスキルに見合った働き方ができる職場でしっかりと経験を積むことは、遠回りなようでいて、実はもっとも希望のキャリアに近い選択と言えるでしょう。

 

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参考サイト

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