キャリアアップ

2016/01/19

【目標】経理としての価値を高める目標設定のポイント

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

【目標】経理としての価値を高める目標設定のポイント

今回は「経理としての価値を高める目標設定のポイント」についてお話していきたいと思います。「目標の立て方」ひとつ取っても上手・下手があり、上手な目標設定をすれば、経理としてのご自身の価値も高まることでしょう。経理初心者の方はとくに、記事を参考に目標の立て方をマスターして、一流の経理・会計・財務担当を目指してみてくださいね。

経理としての価値を高めるための考え方

目標設定を「面倒だ」と考えて、敬遠している方も多いのではないでしょうか。確かに、慣れないうちは大変かもしれません。しかし、自分にとって適切な目標を立てる方法さえ覚えれば、業務改善や効率化、スキルアップを計画的に実行することができるはずです。今の仕事にかかる時間を減らしたり、新たな業務領域に手を出したり、組織的な動き(業務改善など)を主導したり、資格を取得したりと、目標設定によって実行できることは多岐にわたります。

目標設定のセオリー

目標設定は、「大目標」「中目標」「小目標」という異なる3つのマイルストーンを設定することから始まります。このセオリーは、仕事やプライベートにかかわらず、どんな目標を立てるうえでも活かせるので、ぜひ覚えておいてください。

大目標は、現実的な範囲でできるだけ大きく

「大目標」とは、目指べき最終的なゴールのこと。半年から年単位で達成すべき長期の目標を指すのが一般的で、新年の抱負などもこれに該当します。

組織の目標と個人の目標で立て方は多少異なりますが、現実的な範囲で「日商簿記1級を取得する」「公認会計士になる」「経費を年間2割削減する」「業務改善で残業を40%減らす」「決算書の作成をマスターする」といった大きな目標を立てると良いでしょう。

中目標は、頑張れば確実に達成できるものに

大目標しか立てないと、方向性にブレや迷いが生じたり、目標達成が遠すぎてモチベーションが下がったりすることがあります。そこで有効なのが「中目標」の設定です。中目標は進捗を確認しやすいものにして、個人なら1ヶ月、組織なら1ヵ月~3ヶ月のスパンを想定して立てるのが一般的です。中目標の達成の連続が大目標の達成につながるので、「頑張れば確実に達成できる目標」を掲げるようにすると良いでしょう。

小目標は、中目標に紐づいたタスクにする

「小目標」は中目標を細分化したもので、1日もしくは1週間といった単位でこなすべき目標を指します。目標というよりタスクと言ったほうが、ピンとくるかもしれませんが、重要なのはあくまでも「中目標に紐づいたタスク」であることです。中目標に紐づいたものでないと、結果として最終的なゴールである大目標の達成にはつながりません。小目標の良し悪しが、数年後のキャリアを左右することもあります。

目先の小目標にこだわり過ぎない

例えば、英文経理へキャリアアップしたいという方は、「英文経理になること」が大目標、「TOEIC730点以上」や「IFRS検定合格」が中目標、「英字新聞を読む」「英文会計の参考書を読む」などが小目標になるでしょう。しかし、目標を設定したとしても、いつまでも先延ばしにしている目標は、目標とは言えません。自分を甘やかさないように、期限を切って目標達成に臨むことが重要です。

誰しも、自分が頑張ったことが形として見えると、達成感が得られ、嬉しく感じるものです。それが一番わかりやすく表れるのは小目標なのですが、小目標にこだわり過ぎると大目標の達成がかえって遠くなってしまうこともあります。あくまで「小目標は、大目標を成し遂げるための過程に過ぎない」という意識を持ちながら、日々の経理・会計業務や目標達成に取り組んでみてくださいね。

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