【キャリアアップ】経理初心者が社内評価を上げる方法
今回は、経理・会計・財務担当になったばかりという初心者が、社内で評価を得る方法についてご紹介します。
初心者には初心者なりの戦い方がある!
あくまで「初心者」なわけですから、最初からうまく仕事ができるはずはありませんし、周囲もいきなり高度な仕事を求めはしません。しばらくは会計業務の基本を覚えたり、アシスタント業務をこなしたりして、いわば一人前になるための修行を行うことがメインになるでしょう。
そんな「修行の身」だとすれば、評価を上げるのは難しいんじゃないか…と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません!
「評価される経理」とは?
初心者でも初心者なりに評価を得る方法はあります。以下の3つのポイントを押さえて、初心者から最短でのキャリアアップを目指しましょう。
1.コスト意識を持つ
初心者といえども、経理・会計・財務の端くれ。会社のお金の流れを管理するものとして、コスト意識を持つことが重要です。ここでいうコスト意識とは、ずばり、労務費に対するコスト意識。
ひと口に経理・会計・財務の仕事といっても、簡単な仕事から高度な仕事まで幅広くあります。同様に、仕事をこなせる領域や精度、生産性や能力は人によって異なります。生産性を最大化するためには、人材を適材適所に配置するのがセオリー。高度な仕事もこなせる人が簡単な仕事をしていると、全体の生産性が落ちてしまうわけです。
定型業務を初心者の経理・会計・財務職が率先してやることで、ベテランスタッフが高度な仕事に集中でき、コストあたりの生産性が向上するというわけです。評価を高めるキラーワードは「先輩、この仕事は私でもできるので、任せてください!」です。
2.積極的な姿勢
1の「コスト意識」にも通じる部分ですが、初心者であれば当然難しい仕事はできません。最初はデータ入力や書類整理など、事務的で単調な仕事も多くなるかと思います。しかし、この一つひとつの業務が重要であることに変わりはありません。
一見つまらないように感じる簡単な仕事でも、くさらずに積極的に業務に向き合えるのは大きな美徳。そして、がんばっている人には、少しずつ大きな仕事を任せたくなるものです。「やりたくない」「もっと大きな仕事がしたい」という気持ちを、ひとまずぐっとこらえて、「はい、私がやります!」という姿勢を見せていきましょう。
3.ホウ・レン・ソウを徹底する
経験度にかかわらず、人間が作業する以上、ミスは必ず起きるもの。そのときに、どう対応するかが大きな分かれ道になります。自分で対処してよいか分からない状態で、適当にごまかしてしまうと、重大なトラブルに発展することもあります。
必ずしも「ミスを自分でカバーできること」が必要とは限りません。「チームとしてベストな対処をすること」です。ミスが判明したり、分からないことがあったりした時点で、上司へ報告・連絡・相談するのは基本中の基本。自分のミスを伝えるのは勇気のいることですし、気持ちが重くなることでもあります。しかし、ここで1・2の事柄をしっかり行っている人であれば、多少のミスくらいで強く咎められることはないでしょう。正直に伝えることで、被害を最小限に抑えられ、評価を落とすリスクもおのずと少なくなるでしょう!
「一緒に働きたい人」になるためには?
評価を上げるために、特別なことは必要ないとお分かりいただけましたでしょうか?
今回ご紹介したポイントは、どれも目に見える成果に直結するものではありません。しかし、成果だけでなく、意欲も十分大きな評価軸になります。なぜなら、評価されるのが人なら、評価するのも人だからです。上司も「一緒に働きたい人」を評価し、成長させたくなるものなのです。