転職回数が多いと転職活動で不利になる?経理・会計の転職回数について
皆さんの中には、今まさに転職活動をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そして、今までに「何回か転職をしたことがある」という方も、いらっしゃるでしょう。
しかし、転職活動中にどうしても気になるのが、「何度も転職を繰り返すと、転職活動で不利になる」という噂です。今回はその実態について、ご紹介します。
経理・会計は何度も転職を繰り返すと不利?
結論から言うと、企業によっては転職回数の多さを気にして、転職経験の多い人材をあまり歓迎しないところもあるようです。
しかし、すべての企業が、転職回数が多い人を敬遠するというわけではありませんし、「転職の理由がポジティブなものであれば、転職回数はあまり気にしない」という企業も多くあります。以下で詳しく説明していきます。
転職回数の多さを気にする企業も、確かに少なくはない
一般的に、転職活動の際には、職務経歴書を提出する場合がほとんどでしょう。そして、採用担当者の中には職務経歴書に記されたその人の経歴から、人となりを読み取ろうとする方も少なくありません。
そのような場合、やはり転職回数が多いと採用担当者に「採用したとしても、またすぐに転職するのではないか」という印象を与えてしまうことは否めません。
企業にとって、採用活動にかかる時間と費用は決して小さくはない負担です。「どうせ採用するのなら、長く働いてくれる人を」と考えるのは当然と言えるでしょう。
退職理由が前向きなものなら、マイナス要素にならない場合も
ただし、退職・転職した理由が「特定のスキルを身に付けたい」「より大きな仕事に挑戦したい」「経験をより活かせる職場で働きたい」など、キャリアアップのためのものであれば、問題ない場合も多々あります。これまでの経歴について職務経歴書や面接で伝える際には、ぜひポジティブな理由で転職したことを付け加えましょう。
また、「会社が倒産した」「激務で体調を崩してしまった」などのやむを得ない事情で転職をした場合も、その旨を説明すれば悪印象をもたれることも少ないので、安心してください。
また、転職回数が多くても職歴に一貫性がある場合は、マイナスな印象を持たれにくくなります。例えば、業種を変えながらも「経理・会計一筋でやってきた」という人の場合は、さまざまな業種の経理・会計を経験していることがプラスの評価になることもあります。
外資系企業は転職回数を考慮しない場合が多い
外資系企業においては、転職は決してめずらしいことではありません。むしろ、キャリアアップや給与アップのために、何回か転職することはごく一般的なようです。ある調査によると、アメリカの一つの企業での平均在職期間は4.6年という結果が出ているほどです。
外資系企業では、転職の回数よりもこれまでのキャリアで学んできたことや、身に付けてきたスキルが重視される傾向にあります。「実力は備わっている自信があるけど、転職回数が多いせいで採用のチャンスが狭まってしまうかも……」と悩んでいるような場合は、実力主義の外資系企業に照準を合わせて転職活動を行うのも良いかもしれません。
転職回数について、あまり悲観的に考える必要はない
たとえ転職回数が多い場合でも、自身の中でしっかりとキャリアプランを描き、それを実現するために行ってきた転職であれば、「ただ何となく」した転職と同じように扱われることはありません。
転職回数が多かったとしても、あまり悲観的に考えず、自身の強みや目標を明確にして転職活動に臨みましょう。