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2017/03/06

輸入担当の貿易事務は「輸入許可」が出た後の流れを把握することが大切!

輸入担当の貿易事務は「輸入許可」が出た後の流れを把握することが大切!

こんにちは、貿易女子の円(まどか)です。今日は輸入担当の貿易事務が「輸入許可」が下りる前に事前に行っていることをご紹介します。貿易実務本を読めば、貨物の流れや書類の流れはわかりますが、実際の現場では先を読んで動くことが大切なので、そのために知っておくべきことをお話しますね♪

輸入担当の貿易事務は、取り扱う輸入貨物の行く先を事前に確認しよう!

輸入業務を担当する貿易事務の役割は、輸出者からの船積書類と売買契約書に違いがないか確認したり、フォワーダーに通関依頼したりなど、貨物がスムーズに運ばれるよう調整することです。そして、その締めとなる業務が“その貨物がきちんとあるべき場所に納められるように調整すること”です。

会社によっては、すべての輸入貨物をひとつの倉庫に納めると決まっていることもあり、その場合はあまり気にすることはありません。ですが、倉庫会社や倉庫担当の方に事前に連絡(予約)しておく必要があるなど、守った方がいい約束ごとがあります。

また、貨物によって倉庫先が異なる、あるいは、顧客の元へ直送するなど納品先がそれぞれ異なる場合もあるので、貿易事務の方は、あらかじめその輸入品の担当者(納品先を知っている人)に確認しておくことがオススメです。(いつもは自社倉庫だけど、今回は急ぎなので、顧客先の倉庫へ直送!のような直前変更も、実務ではよくある話なんですよ。)

また、納品先への確認のタイミングは早いに越したことはありませんが、少なくとも貨物を載せた船(飛行機)が到着するまでには把握しておき、実際に貨物を通関し、貨物の運送を手配してくれるフォワーダーに連絡しておくことも必要です。

フォワーダーには、通関依頼をする際に通関に必要な船積書類(B/L、インボイス、パッキングリストなど)とともに納品先を伝えられるとスムーズでしょう。そして、フォワーダーに通関予定日をあらかじめ聞いておき、それを目安とするといいですよ。

納品日を伝えるときに留意しておくべきこと

ここでひとつ注意しておくべきなのは、輸入許可が下りる予定日はある程度つかめても、確実にその日になるとは言い切れないということです。

たとえば、税関は時折ランダムに貨物検査を行うため、いつもは書類審査でサッと通関できる貨物も検査が入ると、許可が下りるのが1、2日遅れることもあります。

そのため、貿易事務はフォワーダーから予定日を聞いても、関係者にはあくまで「予定日」だとお伝えしておくのもひとつの手です。(実際にそうされている貿易事務の方は多いと思いますし、商社や貿易会社の人間はズレる可能性があることを知っています。)

また、自社ではなく、顧客の倉庫や事前予約が必要な倉庫などに納品する貨物の場合は、(フォワーダーに聞いた)予定日より2、3日プラスして、より確実に納品できる日を設定することもあります。(とにかく急ぎで!と聞いている場合は、「予定日」ということを伝えた上で最速日を伝えることもあります。)

貨物の納品には多くの人が関わることも多いので、伝えた方には注意を払い、臨機応変に対応しましょう。

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