悩み・質問

2017/12/27

30年後には経理の99%が削減される!?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

30年後には経理の99%が削減される!?

今週の相談
私はいま、不安で仕方がありません。というのも先日、「IT化やAIなどの普及により、経理職は30年後に99%削減される」という記事を目にしたからです。この先、いまの経理の仕事を続けるためには、どんな知識や経験を積めば良いでしょうか。教えてください!

東京都 みかん(30歳)

AIに仕事を奪われるかもしれない!?

IT化やAIがどんどん普及しているニュースを見ると、ワクワクする反面、いまの仕事がどう変わっていくのか、不安な気持ちになる方もいらっしゃるでしょう。ですが、逆にこれはチャンスでもあります。ITやAIを上手に活用することで、定型業務の効率化を図り、本来注力すべき、「人間にしかできない業務」に取り組むことができるからです。

AI、RPAを導入すれば、人間の作業時間を生み出すことができる

AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が経理の現場に導入されるようになれば、間違いなく人間の作業時間は減るでしょう。AIやRPAならば、人為的なミスが起きず、劇的に作業効率をアップさせることも可能です。生産性と効率性が上がり、セキュリティー面の心配も減るなど、良い面だらけとも言えるでしょう。だからといって「やっぱり人間なんて必要ないんだ……」と嘆くのは早いですよ。

AIやRPAがルーチンワークを担当してくれれば、当然人間はよりコアな業務や高い付加価値を持った業務に専念することができます。機械が自分の仕事や成長の手助けをしてくれているんだと、前向きに捉えましょう。

この機を逃さず、経理としての高みを目指そう!

コアな業務や高い付加価値のある仕事をするためには、当然今より経理としてレベルアップする必要があります。会社の役に立つ経理になろうと思うのであれば、例えば、ただデータをまとめるだけではなく、そのデータから経営状態を読み解くことができる分析スキルを磨いたり、資料作成のスキルや語学力を磨いて、より専門性の高い業務を担当できるようになることもひとつ。

また、RPAの仕組みを理解し、業務の中でいかに効率化を図ることができるかを検証し、設計・運用できる人材は必ず必要とされるでしょう。RPAに仕事を奪われることを不安がるのではなく、自分がRPAを使いこなす側に立つこともひとつです。

30年後も必要とされる経理になろう!

30年後、AIやRPAの普及によって、今より経理職の業務が削減される可能性は大いにあるでしょう。ですが、経理の業務が完全になくなってしまうということはありません。今のうちからしっかりスキルアップをして、専門性を高めることで、いつまでも必要とされる経理を目指しましょう。

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