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2019/08/13

「社内にいても日焼けする」って本当?オフィスでできる紫外線対策

著者: シゴ・ラボ編集部

「社内にいても日焼けする」って本当?オフィスでできる紫外線対策

室内にいても、窓際で強い日差しやまぶしさを感じた経験はありませんか?「オフィスの中は室内だから、そんなに日焼けはしないでしょ」と思うかもしれませんが、実は、室内であっても肌は紫外線にさらされています。特に夏は、室内でも紫外線対策が欠かせません。

では、どんな対策をすれば良いのでしょうか。そこで今回は、オフィスでできる具体的な紫外線対策の方法をご紹介いたします。

目次
なぜ、室内にいても紫外線対策が必要なの?
紫外線は日焼けだけでなく健康に影響を与えることも
オフィスでできる紫外線対策
室内でも無防備はNG!素肌の健康のためにも日常的な日焼け対策を

なぜ、室内にいても紫外線対策が必要なの?

内勤のオフィスワークの方であれば、「一日中オフィスの中で過ごす」ということも多いのではないでしょうか。「外出しないから大丈夫」とついつい気を抜いてしまいがちですが、室内にいるからといって、すべての紫外線が遮断されるわけではありません。

窓際の席やオフィス全体がガラス張りになっているようなケースは、紫外線対策が特に重要。ここでは、なぜ室内でも紫外線対策が必要なのか、その理由についてご説明します。

室内でも約80%の紫外線が入ってくる!?窓際の席は要注意!

「出勤前には念入りに紫外線対策をしている」という方も、実は、出勤時の対策だけでは紫外線を防ぎきれない場合も。一般的に、屋外の紫外線を100%とすると、約80%は室内に入ってくると言われています。特に、窓際の席の場合、紫外線の影響を受けやすく、白い壁やデスクが反射板の役目をして、屋外の日差しがダイレクトに顔を直撃する可能性も!「内勤だから大丈夫」と安心せず、室内でもしっかりと紫外線対策を心がけましょう。

目から入る紫外線も日焼けにつながる!

肌にはしっかりと日焼け止めを塗っていても、目は無防備という方も多いのではないでしょうか。実は、人間の脳は、目が紫外線を浴びただけでも「日差しが入ってきた」と判断し、身体を守るために日焼けの原因である「メラニン色素」を出すメカニズムになっています。オフィスにおける目の紫外線対策には、UVカット機能のついた透明レンズの眼鏡・サングラスを使うのがオススメ。紫外線から目を守るケアも、忘れないようにしましょう。

日中で紫外線の量がもっとも多いのはいつ?

日中の紫外線量は、時間によって異なります。一番紫外線が多い時間帯は、午前10~12時。朝7時ごろから徐々に上昇し始めるため、出勤時間は紫外線の量が上昇している時間帯と言えます。

ちなみに、天気によっても紫外線の量は変わります。晴天時の紫外線量を100%とすると、うす曇りの日は約80~90%。曇りの日は約60%。雨の日は約30%(気象庁調べ)。この数字からも分かる通り、うす曇りや曇りの日でも、紫外線対策が必要なのです。

天気は一日のうちでも変わるため、日頃から日焼け止めをはじめ帽子や日傘、サングラス、手袋などの紫外線対策グッズを携帯しておくと良いでしょう。

※参考元:気象庁「紫外線に関する質問

紫外線は日焼けだけでなく健康に影響を与えることも

紫外線は日焼けだけでなく健康に影響を与えることも

紫外線は、日焼け以外にも身体にさまざまな影響を与えることがあります。ここでは、少し専門的な内容も交えながら、紫外線が身体に与える影響についてご説明します。

急性と慢性の影響がある

・急性の影響…紫外線を急激かつ大量に浴びると、紫外線を浴びた箇所に目に見えて炎症が起こってしまいます。具体的には、日焼け(サンバーン/皮膚炎症、サンタン/黒い日焼け)、紫外線角膜炎、日光アレルギーなど。

・慢性の影響…長年にわたって、紫外線を浴び続けたことによる影響もあります。具体的には、シミ、そばかす、しわ、肌や髪の痛み、日光黒子、白内障、皮膚がんなど。シミやそばかすといった直接健康に影響のないものから、大病につながる可能性もあるので注意が必要です。

※参考元:環境庁 紫外線環境保健マニュアル2008「第2章 紫外線による健康影響

主な原因は、地表に届く「UV-A」「UV-B」の2種類の紫外線

地表に届く紫外線には、2種類あります。一つは、紫外線の約90%を占める「UV-A」。もう一つは、紫外線の10%程度を占める「UV-B」。それぞれどのように身体に影響を及ぼすのでしょうか。

UV-A(紫外線A波)

全紫外線の約90%を占める「UV-A」は、エネルギー量が低いものの、肌表面から内部の真皮にまで作用します。UV-Aを受けても、肌は刺激や火照りを感じにくいため、知らず知らずのうちに肌の奥深くにダメージが蓄積して、シミ、ソバカス、シワなどの原因になります。このUV-Aは、雲や窓ガラスを突き抜けて室内に届くため、室内でも紫外線対策が必要です。

UV-B(紫外線B波)

海水浴やアウトドアでの日焼けにつながるのが、「レジャー紫外線」とも呼ばれる「UV-B」。UV-Bはオゾン層や雲などに吸収されるため、地表に届くのは全紫外線量の10%程度ですが、油断は禁物!日焼けをひきおこす力が強く、短時間でもサンバーン(皮膚の炎症)の原因に。浴び続けると肌トラブルや皮膚がんの原因にもつながると言われています。

オフィスでできる紫外線対策

オフィスでできる紫外線対策

「室内でも紫外線に気をつけなければいけないことはわかったけれど、具体的な対策方法は?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、オフィス内での紫外線対策についてご紹介します。

日焼け止めを塗る

紫外線対策の基本は、日焼け止めです。UVカット効果のあるコスメと併用すると効果がアップしますよ。日常使いに向いている肌に優しいタイプなど、さまざまなタイプの日焼け止めが販売されているので、ご自身の生活スタイルやシチュエーションに合わせて、上手に使い分けてみてくださいね。

目安となるSPF、PA値

「SPF」とは、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、先ほどご説明した「UV-B(紫外線B波)」の防止効果を表しています。SPFの数値が高いほど、UV-Bの防止効果が高くなります。

「PA」は、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略。「UV-A(紫外線A波)」の防止効果を示す目安の数値です。+の多さに比例して、UV-Aの防止効果も高くなります。

シーン別で目安となるSPF値、PA値は以下の通りです。
日常生活(室内含む)…SPF15/PA++
屋外活動時…PF15~35/PA+++
炎天下・マリンスポーツなど…SPF30~50+/PA++++

塗る場所

肌が出ている部分(顔、首、デコルテ)は念入りに塗りましょう。手先や足元、うなじや耳裏なども忘れないよう、休憩時にこまめに塗り直すのがコツ。塗ったときに白くならないか、可能であれば店頭のテスターで試してから購入しましょう。

UV対策グッズを利用

塗るタイプの日焼け止めが苦手という方は、UVカットスプレーがオススメ。メイクの上や髪にもサッと使えて便利です。また、UV対策が施されたカーディガンなどは、オフィスでの冷房対策にもなって一石二鳥!ご家庭で洗濯する際に、UVカット効果のある洗剤を使うのも良いでしょう。先にもご紹介した、UVカット効果のある透明レンズの眼鏡やサングラスも◎。

抗酸化作用のある食品やサプリをこまめに摂取

紫外線を浴びることによって、体内には活性酸素が作りだされます。この活性酸素は、シミやシワなどの原因となる体内物質。抗酸化作用のあるビタミンCサプリ、ビタミンC、カテキン、ポリフェノールなどの成分を含む食品やサプリを積極的に摂取して、身体の外だけでなく、中からケアしていきましょう。オフィスで、ランチタイムや休憩時のドリンクを選ぶときに参考にしてみてくださいね。

ビタミンC…いちご、柑橘系の果物(レモンなど)、緑黄色野菜など
カテキン…緑茶、抹茶、ほうじ茶など
ポリフェノール…コーヒー、紅茶、ブルーベリーやバナナなど

室内でも無防備はNG!素肌の健康のためにも日常的な日焼け対策を

室内でも無防備はNG!素肌の健康のためにも日常的な日焼け対策を

これまで室内では日焼け対策をしてこなかった…という方も、まだまだ、遅くはありません!シミ、そばかすができてしまっても、お肌は日々生まれ変われるもの。気づいた瞬間から、UV対策を習慣化させましょう。

理想の肌をキープし続けるためにも、これからの季節は常にUV対策グッズを通勤バッグに携帯して、こまめなケアを心がけてみてくださいね。今回ご紹介した日焼けに関する知識や、UV対策法を参考にして、この夏を健康に乗り切りましょう!

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