用語

2018/10/10

注目の最新技術「AI」と「RPA」の違いって?

著者: パソナ キャリアコーチ

注目の最新技術「AI」と「RPA」の違いって?

最近、いたるところで目にする「AI(人工知能)」や「RPA(業務自動化)」という言葉。実は、新たなお仕事のキーワードとして注目を集めており、他職種からAIやRPA技術を活用した職種へのキャリアチェンジを考える人も増えています。AIとRPAの違いや、具体的なお仕事をイメージできるような情報をまとめましたので、ぜひチェックしてくださいね。

AIとRPAの大きな違い

まずは、AIとRPAの違いを大まかに押さえておきましょう。

AI(Artificial Intelligence):自ら学習し、分析や高度な処理を行う

人間の知能に近づけたコンピューターシステムであることから「人工知能」とも呼ばれるAI。ビッグデータ(大規模で複雑なデータ)の分析や、自ら高スピードで反復学習することで、人間に代わって高度な予測・最適な判断などを行います。最近では、Siriをはじめとした音声対応アプリやAIスピーカーなど、身近なところでAI技術が活用されています。

RPA(Robotic Process Automation):定型業務を自動化する

RPAツールというソフトウェアロボットが、ルール・プログラムに沿って単純な作業を繰り返し行います。定型業務はもちろん、マニュアルに沿って処理が可能な連携した事務作業の自動化がコスト削減につながるとして、企業から大きな期待を寄せられています。プログラミングの知識が不要なRPAツールもあり、今後さまざまな業界で浸透していくことが考えられます。

過去のデータを分析し、学習によって最適な判断を行うAIと、ルールに沿って複雑な業務を自動化するRPA。それぞれの得意分野を活かして組み合わせることで、データに基づく仕入管理や分析、経営判断など、さらに高度な処理が可能になります。

AIの技術は既に様々な現場で活用されている

ロボット掃除機はじめとした電化製品やWebサービスなど、すでに私たちの身近なところに存在するAI。お仕事の現場でも、あらゆるシーンで活用されています。お仕事だけでなく、日常生活でも「AI」に意識を向けてみると、新しい発見がたくさんあるかもしれません。

コールセンター

顧客との会話をテキスト化し、マニュアルなどのデータと照合して、適切な回答をオペレーターに指示する

コンビニエンスストア

立地や天候など、過去の膨大なデータから分析・予測を行い、顧客ニーズに合った在庫管理を行う

ベーカリー

パンをのせたトレーをレジに置くと、カメラがパンの画像を認識して種類を判別し、合計金額を自動で算出する

頭脳労働を人間に代わって行うRPA

RPAの「R」はロボットを意味します。ロボットと聞くと、工場で使われるような大がかりな産業用ロボットや、人型のサービスロボットをイメージしがちですが、RPAは、いわば頭脳労働を行うロボット。入力やクリック、コピー&ペーストなど、PC上で人間が行う定型作業を自動化する仕組みで、マクロとも似ています。

たとえば、インターネットの検索やExcelシートの入力など、複数のアプリケーションをまたいだ作業も自動化できるのが特徴。複雑な定型業務も自動化することで、24時間365日、正確にこなすことが可能です。「複数のアプリからデータを取得して入力する作業」「定型レポートの作成」といった定型業務や、「労務管理」など正確さが求められる業務はRPAが得意とするところです。

RPAツールを使ったお仕事

RPAに関わるお仕事の中でも、特に企業のRPAツール導入をサポートする職種(プリセールス、コンサルティング、オペレーター、ヘルプデスクなど)のニーズが高まっています。さらに今後は、財務経理部門や金融業界などでもRPAの実用化が予想されており、将来的にRPAのノウハウは事務系職種にとって必要不可欠となる時代が来るかもしれません。

※関連記事:『企業ニーズ拡大中!業務自動化のお手伝い「RPA」のお仕事』『最先端のお仕事トレンド「業務自動化(RPA)×○○」って?

まとめ

AIを使った製品やサービスはすでに私たちの周りに浸透しつつあり、RPAツールがあなたの仕事場に導入されるのも遠い未来の話ではありません。その現状を知ると、AIやRPAという言葉が、ぐっと身近に感じられるのではないでしょうか。最先端のお仕事トレンドとして、ぜひ注目しておいてくださいね。

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお役立ちサイトです。
「仕事はずっと続けるつもりだけど、このままでいいの…?」「何かスキルを身に着けたいけど自分には何が向いているか分からない」「職場でこんなことがあったけど、これって普通?」など、お仕事をする上でのお悩みや困ったをお助けするヒントやちょっとしたアイデアをお届けします。