スキル

2018/05/15

逆境に負けない、しなやかな強さ。「レジリエンス」を身につけよう

目まぐるしい社会の変化に適応しながら、最大限のパフォーマンスを発揮しなければならないビジネスパーソンにとって、「ストレス耐性」や「打たれ強さ」というのは有効なスキルになります。

そこでご紹介したいのが「レジリエンス」という考え方。「逆境力」「精神的回復力」などの言葉で語られる、世界各国でも注目を集めているレジリエンスについて知識を深めましょう。

折れない心「レジリエンス」とは

レジリエンス(resilience)とは、「跳ね返り、飛び返り、弾性、回復力」などを意味します。もともとは、物理学で「ストレス(外的な力によるゆがみ)を跳ね返す力」として使われていた言葉でしたが、1970年代からは心理学の分野でも注目されるようになりました。研究を進めるうち、逆境を乗り越える人には、思考の柔軟性や精神回復力などの共通点があることが明らかになり、レジリエンスは「逆境力」「折れない心」「精神回復力」などの解釈で広く世界に普及したと言われています。リーマン・ショックのような金融危機や未曽有の大災害など、予期せぬ状況を克服するためのライフスキルとしても、近年ますます注目を集めています。

現代のビジネスパーソンにレジリエンスが必要な理由

近年、日本でも注目が高まっているレジリエンス。その背景には、ビジネスパーソンが抱える深刻なストレスがあります。厚生労働省が発表した平成28年度の「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活に関して「強いストレスを感じる事柄がある」と答えた労働者の割合は59.5%で、平成27年度の55.7%、平成25年度の52.3%と比べても上昇傾向にあることがわかります。さらに、ストレス内容を多い順に挙げると「仕事の量・質」(53.8%)・「仕事の失敗、責任の発生等」(38.5%)・「対人関係」(30.5%)となっています。一方で、うつ病に代表される「気分(感情]障害」患者が急増している背景にも、大きな環境の変化や強いストレスが影響していると考えられています。厚生労働省のデータによれば、平成8年には43.3万人だった気分障害患者数が、平成23年には95.8万人まで上昇しています。

レジリエンスが高い人材は企業のニーズも高い

このように、日々強いストレス環境に置かれているビジネスパーソンにとって、レジリエンスが必要であることは明らかであり、企業側もレジリエンスの高い人材を求めています。人材育成の現場でも、レジリエンス研修を導入する企業が増えており、ワークライフバランスの実現やメンタルヘルスケアにおいても、社員のレジリエンスを高めることが企業の課題になっています。レジリエンスが高いということは、精神的に打たれ強い、ストレスに強いというだけでなく、柔軟な思考や環境の変化に対する適応力など、幅広い力を有するということ。さらに、個人のレジリエンスが高まれば生産性が上がり、結果として組織強化にもつながります。

レジリエンスを鍛える6つの方法

レジリエンスを持つ人には、いくつかの特徴があります。もちろん、持って生まれた性質も影響するものの、どんな人でもレジリエンスを習得することは可能です。ここでは、レジリエンスを鍛えるために有効な方法をご紹介します。

●自分の軸を持つ

自分が大切にしていることは何か、自分はどう成長していきたいかが明確になればなるほど、強固な「自分の軸」ができます。そのためには自己分析を行って自分を深く知ろうとすることが効果的です。また、自分がお手本にしたい人を持つことも有効ですので、スポーツ界やビジネス界で活躍した人物の本を読み、彼らがどうやって逆境を乗り越えたのかを学ぶのもよいでしょう。

●感情をコントロールする

結果が出る前に投げ出してしまう人や、ささいなことで一喜一憂する人は、精神的疲労を溜めやすい傾向があります。なかなか結果が出なくても、失敗しても、悲観やあきらめは無用です。自分の状況をポジティブに捉え、たとえ少しずつでも自分が成長していることを感じ、「いつかきっとできる!」と楽観的に考えてみましょう。

●自己効力感を高める

自己効力感とは、「自分には目標を達成できる力がある=自分なら、やればできる!」と感じること。そのために必要なのは、実体験での成功体験を持つことです。成功体験と言っても、特別なことでなくて大丈夫。スポーツに挑戦したり、習い事を始めたり、小さなことから成功体験を重ねてみてはいかがでしょうか。

●過去の逆境体験を振り返る

過去の辛い経験をどうやって乗り越えたのかを振り返ることも、レジリエンスの習得に効果があります。幼少期から今日までの感情の波を「ライフラインチャート」というグラフに表す方法もあります。縦軸に自分の感情の浮き沈み(充実度)、横軸に過去の年齢(時間軸)を書き、これまでの歩みを曲線で描きます。「辛いことがあったが、家族や友人の支えで救われた」「こんな行動をとったから克服できた」などプラス部分にフォーカスし、次のチャレンジに活かしましょう。自らの克服パターンを客観的に理解することで、ネガティブな出来事もポジティブに捉えられる力が習得できます。

●周りと良好な人間関係を持つ

逆境を乗り越えるため、時には周りの人たちの励ましやサポートも大きな力になってくれるでしょう。「あなたならできるよ」という言葉はやる気に、「すごいね、おめでとう」という言葉は自己効力感を高めることにつながります。いざというときに助けてくれるサポーターを持つためには、日頃からポジティブな感情を周りに積極的に伝えていくことが大切です。周りの人を積極的に励まし、感謝の気持ちを伝えましょう。「情けは人のためならず」という言葉があるように、周囲と友好的な関係を持つことは辛いときにきっと大きな助けとなるでしょう。

●自分に合った方法で気分をリフレッシュする

ネガティブな感情が頭を占めてしまう。そんなときには、ジョギングやエクササイズなどで体を動かして、ストレスを発散させましょう。または、音楽を聴いたり、アロマを焚いたりと、自分が一番リラックスできる方法で気分転換をすると良いでしょう。それでもうまくいかないときは、頭の中にあることをすべて紙に書き出して感情を整理するのもおすすめ。いずれにしても十分な睡眠をとり、疲れを次の日に残さないよう心掛けましょう。

まとめ

レジリエンスを高めることは仕事だけでなく、ふだんの生活にもプラスに作用します。「疲れが取れない」「仕事やプライベートのことでよく落ち込んでしまう」という自覚のある方は、今回ご紹介した方法を1つでも生活に取り入れてみてください。また、自分の行動パターンや強みを知るために自己分析をしようと思ったときは、ぜひパソナのキャリアコンサルティングキャリアデザイン講座も活用してみてくださいね。

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