キャリアアップ

2017/05/25

理想の自分を描こう!貿易事務からのキャリアプラン

著者: パソナ キャリアコーチ(貿易担当)

理想の自分を描こう!貿易事務からのキャリアプラン

英語を活かして専門性を高めたい方に人気の貿易事務(国際事務)のお仕事。仕事を通じて、貿易の知識や語学力を磨いていけるという点が魅力的ですよね。

では、貿易事務の経験を積んだ後のステップにはどんなものがあるのでしょうか。今回は、これから貿易事務を目指す人にも注目してほしい、貿易事務からのキャリアプランをご紹介します。

貿易事務で身につくスキルとは

貿易事務の実務を経験することで、専門知識や語学力はもちろん、高度な「コミュニケーションスキル」や「タイムマネジメントスキル」といった、ビジネスの現場で欠かせないヒューマンスキルを得ることができるでしょう。

コミュニケーションスキル

輸出入に関わるやりとりがスムーズに進むよう、社内外との円滑なコミュニケーションは欠かせません。担当業務によっては、海外のお客様とのやりとりや電話での対応も必要となるため、英語力+コミュニケーション力が求められます。また、さまざまな人と関わる中で、折衝力や調整力も身につけることができます。

タイムマネジメントスキル

輸出入の手続きは時間厳守が鉄則。少しの遅れが大きな損失につながることも珍しくありません。常に期限を意識しながら段取りよく業務を進めるスキルを磨くことができます。タイムマネジメントスキルは、言い換えれば段取り力。どんな職種でも通用する、高いディレクション能力を身につけることができます。

そのほか、貿易事務は日々多くの書類を処理する必要があることから、OAスキルや迅速・正確な書類作成スキルも身につきます。

※関連記事:『「貿易事務」ってどんなお仕事?具体的な業務内容と一日の予定

可能性がググッと広がる!貿易事務職からのキャリアプラン

貿易事務で培ったスキルを存分に発揮し、次はどんなステージへ進むことができるのか。ここでは代表して5つのキャリアプランをご紹介します。

通関士資格を取って業務領域を広げる

貿易関連の資格の中で唯一の国家資格が「通関士」です。通関士そのものは求人数も少なく、狭き門といえますが、この資格を持っていると、貿易事務でも転職の際に高く評価されるケースがあります。特に、電気機器や自動車メーカーなど海外の工場から直接製品を仕入れている「通関部署」のある企業や、流通業などで重宝がられることが多いようです。

同業他社に転職して給与アップを目指す

これまで培った経験を武器に、さらに条件のよいお仕事を探すのもひとつです。貿易事務の仕事は専門性が高いため、仕事を通じて得た知識やキャリアを次の仕事でも活かすことができれば、時給アップも期待できるでしょう。

外資系企業でさらにスキルを磨く

チャンスを活かしてもっと成長したいという人には、外資系企業への転職もおすすめ。日系企業に比べてシビアな面もあるものの、意欲があって、あらゆる困難にも柔軟に対応できる人にはどんどんチャンスが与えられるのも特徴です。常に自分の頭で考えながらポジティブに対応していくことで、おのずとスキルアップが望めるでしょう。

渉外経験を積んで営業に転身する

中には、貿易事務の経験で得た折衝力や調整力を活かして、営業に転身する方もいます。自分の力で顧客と関係を築き、実績を上げるという達成感を得られるうえ、事務職よりも時給アップが見込める場合が多いようです。

バイヤーになって独立する

小さな専門商社などでは、海外営業やバイヤーが貿易事務を兼任していることがあります。そんな会社を見つけて経験を積めば、独立への足掛かりになるかもしれませんよ。

※関連記事:『貿易事務のキャリアアップにはどんな道があるの?

まとめ

貿易事務という仕事は、その業務領域の広さもさることながら、そこからのキャリアプランも多種多様です。もっと詳しく知りたいという方のために、貿易用語の無料eBookをご用意しました。貿易の基本的な流れから、実際に現場でよく使われている貿易用語がまとまっています!ぜひダウンロードしてみてくださいね。

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