悩み・質問

2015/06/25

日本の中にあるのに日本ではない!?「保税地域」のこと

みなさん、ご機嫌よう。こんてなんじゃ。

今日は、わしらコンテナがたくさん積まれている「保税地域」という場所をご紹介しようかのう。実は「保税地域」とひとくちにいっても、日本には5種類の「保税地域」があるんじゃ。まずは、もっとも一般的な「保税蔵置場(以下「保税地域」と記す)」のことをお話ししますぞ。

すべての輸出入貨物は「保税地域」を通っている

みなさんは、「保税地域」という言葉を聞かれたことがあるかのう?

「保税地域」は、通常、外国船や飛行機の国際線が発着する港湾や空港の近くに設置され、輸出入の許可が下りるまで貨物が蔵置される特別地域のことじゃ。

「保税」とは、外国貨物に課す関税(輸入税)を一時留保される(関税を支払わなくてもいい)という意味。実際、貨物が「保税地域」にあるときは関税を払わなくてもいいのじゃが、逆にいえば、「保税地域」から輸入貨物を引き取るときには、原則的に関税を支払わなければならないんじゃ。

つまり、みなさんの身のまわりにある外国の商品というのは、すべて“①港や空港に到着したあと、②「保税地域」に搬入され、③輸入許可が下り(通関手続きが完了し)、④関税が支払われ、⑤「保税地域」から引き取る”という経緯を経ているんじゃよ。

そう考えると、「保税地域」のことが、少し身近に感じられるんじゃないかのう。

ちなみに、日本の「保税地域」は、財務大臣の指定、または税関長の許可により設置され、輸出入の貨物を蔵置するだけでなく、税関による審査や検疫、禁制品のチェックなども行われていますぞ。

日本だけれど、日本ではない!?「保税地域」

ここで、海外旅行に行かれたことのあるみなさんは、入国審査のことを思い出しておくれ。

飛行機が渡航先の空港に到着したとしても、入国審査を通らなければ、その国を自由に旅行することはできませんな?「保税地域」というのは、いうなれば、“飛行機で到着してから入国審査までのあいだ”と同じなんじゃ。

貨物(モノ)は、人のように話せるわけではないから、審査には少々時間がかかる。だから、貨物はいったん「保税地域」に入れて、そのあいだに輸出入者(または、彼らが依頼した専門業者/フォワーダー)が、税関に貨物の内容を申告するんじゃ。

「保税地域」の機能、わかっていただけましたかな?

「保税地域」の話は、第2回目の『オトナ語ならぬ略語が多い貿易事務「ないか・がいか」』でもちらっとご紹介したので、合わせて読んでいただけると、より理解していただけると思いますぞ。

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