悩み・質問

2016/10/06

商品価格とインコタームズの関係 〜貿易取引の商品価格はどのように決まる?〜

みなさん、ご機嫌よう。こんてなんじゃ。今日は、貿易取引で売買される商品価格がどのように決められているのか?という「値段設定」について話をしましょうかのう。基本的に、商品価格は“商品をつくるのにかかったコストに利益を上乗せしたもの”になるんじゃが、貿易取引ではその他にも、通関費用など国内取引以上にさまざまな費用がかかるうえ、輸出者(売主)がどこまで費用を負担するかによっても価格が異なってきますぞ。今回はそのあたりを踏まえて、商品価格の内訳(構成要素)について少し細かくご紹介しようかのう。

貿易における商品売買でかかるコストを考えよう!

すでに貿易業務に就いている方、メーカーや販売業など物品を販売する会社で勤めたことのある方は、商品価格にはどのようなコストが含まれているかピンとくる方も多いと思うのじゃが、まずは、輸出者から輸入者へ輸送される際にかかるコストを洗い出してみますぞ。

◆一般的な貿易取引商品価格の内訳(構成要素)
① 製造原価 ※出荷のための梱包費など
② 営業や商品管理などの費用 ※人件費やシステム管理費など
③(輸出国内の)輸送費、倉庫料
④ 輸出通関費用 ※検査費用やフォワーダーへの支払いなど
⑤(輸出港での)船積み諸費用
⑥ 国際輸送費 ※海上運賃、航空運賃など
⑦ 貨物保険料
⑧(輸入港での)貨物の荷卸し(陸揚げ)諸費用
⑨ 輸入通関費用 ※検査費用やフォワーダーへの支払いなど
⑩ 関税など税金 ※日本へ輸入する場合は消費税の支払い
⑪(輸入国内の)輸送費 ※倉庫に保管する場合は保管料など

+(プラス)輸出者(売主)の利益

みなさん、どうじゃろう?国を越えて売買される商品には、実にさまざまなコストがかかっていることをおわかりいただけましたかのう。実際、輸入品の価格には上記のコスト(+お店の利益)が含まれているのじゃ。

インコタームズで、商品価格に含まれている輸出者(売主)の費用負担が決まる

では次に、輸出者が提示する商品価格について紐解いていきますぞ。

貿易取引では、上の①〜⑪の費用について、輸出者がどこまで負担するのか(逆に輸入者が負担するのか)というのはケースバイケースで、それぞれの取引で輸出者と輸入者が話し合って決めますぞ。(あるいは、輸出者自身が費用を負担する範囲を決めて、商品価格を提示するのじゃ。)

この費用負担の範囲に関して国際共通ルールとして利用されているのが、インコタームズ(国際商商業会議所が取引条件の解釈を定めた国際規則)じゃよ。

通常、輸出者(売主)が商品価格を提示するときには、価格とともにFCAやCIFなどアルファベット3文字で表すインコタームズが併せて提示されますぞ。インコタームズは費用負担の範囲を定めているので※、輸出者がどこまで費用を負担した価格なのか明確にわかるんじゃ。

※インコタームズは、費用負担の範囲だけでなく、危険負担の範囲も定めています。詳しくは、こちらをご覧ください。

では、インコタームズ2010年版の11の規則では、先ほどの①〜⑪のコストについて、輸出者がどこまで負担しているのか、表で見てみましょうな。

青く塗られた箇所は輸出者が費用を負担するんじゃが、見方を変えれば、白い箇所はすべて輸入者が費用を負担するものになりますぞ。

みなさんがお店で輸入品を買うときには、①〜⑪のコストを輸出者が払っていようが、輸入者が払っていようが関係なく、商品価格にはこれらのすべてが含まれていると考えてもらうといいんじゃが※、輸出入者が現場でやりとりする商品価格というのは、必ずインコタームズと連動しているということを覚えておいてくださいな。

※小売店でつけられた商品価格は、通常、①〜⑪以外に店までの輸送費や小売店自身の利益も含まれた価格になっています。

パソナは貿易事務のお仕事情報多数!

貿易の情報を網羅する、新サービス 貨物追跡から本船動静まで
貿易実務のプラットフォーム
Digital Forwarder

あなたの希望のお仕事がきっとみつかる! 「パソナJOBサーチ」
地域、職種、働き方などの
様々な条件でお仕事を検索

派遣スタッフ満足度 クチコミ1位! 派遣のお仕事探しならパソナ
まずは1分!カンタンWEB登録

新着記事からセミナー情報まで! お仕事で役立つ
最新情報をお届けする
シゴラボ メールマガジン

実績40年以上の築かれた信頼 商社・メーカー・物流
あなたのキャリアを活かす
貿易のお仕事

他の職種や働き方も見てみる

みんなの仕事ラボ(シゴ・ラボ)は、働くすべての方々に向けたキャリアアップ、スキルアップのためのお助けサイトです。
「仕事はずっと続けるつもりだけど、このままでいいの…?」「何かスキルを身に着けたいけど自分には何が向いているか分からない」「職場でこんなことがあったけど、これって普通?」など、お仕事をする上でのお悩みや困ったをお助けするヒントやちょっとしたアイデアをお届けします。