用語

2016/04/14

FTA、EPA、TPPの違い、わかりますか?

みなさんご機嫌よう。こんてなんじゃ。ここ数年、新聞やテレビなどでは、TPPやFTAという言葉がよく聞かれるようですな。みなさんも「日本と海外の貿易取引において影響があるらしい…」、「一部の商品に関税がかからなくなる」など、何となくは知っておるんじゃないかと思うんじゃが、今日はワシなりに、FTA、EPA、TPPについてご説明しようと思いますぞ。

FTA、EPAって何?その違いは?

以前、「すべての商品には世界共通のコードがついている!?」のときにも話したんじゃが、世界の貿易額は年々増加しており、1990年代前半までは輸出総額・輸入総額ともに5兆ドル(今の日本の7倍程度)にしか満たなかったんじゃが、年々増加し、2005年に10兆ドルを超え、2013年には18兆ドルを超え…と、約20年で4倍近くも増えているんじゃ。

この貿易量の増加の一因として挙げられるのが、FTAやEPAなんじゃよ。

FTAというのは、Free Trade Agreementの略で、日本語では自由貿易協定というんじゃが、国と国(または地域)のあいだで関税をなくして、モノやサービスの自由な貿易を進めることを目的とした協定のこと。EPA(Economic Partnership Agreement/経済連携協定)は、このFTAを基礎としながら、関税の撤廃だけではなく、知的財産の保護や投資ルールの整備なども含め、さまざまな分野で経済上の連携を強化することを目的とした協定じゃ。

日本ではEPAの推進に積極的に取り組んでおり、2002年にシンガポールとEPAを締結したのを皮切りに、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー、オーストラリア、ASEAN全体と、現在14カ国・地域とEPAを締結していますぞ。また、EU、カナダ、中国、韓国との交渉もしておるのう。

ちなみに世界各国でも、日本と同じようにFTAやEPAを推進しており、2015年11月時点で発効されているFTA(EPAを含む)は277件もあるんじゃよ。

知っ得!マメ知識
もともと、世界の貿易ルールを決める国際機関としてWTO(World Trade Organization/世界貿易機関)があり、加盟国のあいだで自由に貿易できるようにするために交渉が開始されたんじゃよ。じゃが、WTOでは161の国と地域の全会一致が原則で、先進国と開発途上国が対立し進展しなかったために、WTOではFTA、EPAを例外的に認め、特定の国や地域のあいだで貿易を推進することになったんじゃ。

よくニュースで取り上げられるTPPとは?

TPPというのは、太平洋を囲む12カ国(オーストラリア,ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、アメリカ、ベトナム)の経済連携協定(EPA)で、Trans-Pacific Partnership(環太平洋パートナーシップ)の頭文字をとって、TPPと呼ばれているんじゃよ。

もともとは、2006年にニュージーランド、シンガポール、チリ、ベトナムの4カ国で発効されたEPA(パシフィック4)だったんじゃが、2008年にアメリカやオーストラリアが参加を表明し、その後日本も加わって、上記12カ国で交渉が始まり、2015年10月には大筋で合意にいたっておるんじゃ(アトランタ閣僚会合)。※2016年3月現在、まだ発効はされていません。

TPPのメリット・デメリットについてはニュースにおまかせすることにして、ワシがここで申し上げたいのは、基本的に国と国のあいだで結ばれていたEPAが、環太平洋という広い地域、12カ国という多くの国々で経済連携を目指そうと取り組むのは初めてだということじゃ。

またTPPは、FTAで謳われる物品の関税の撤廃・削減やサービスの貿易自由化にとどまらず、非関税分野(投資、競争、知的財産)のルールづくりや、環境・労働などの新しい分野の内容を取り決める協定として交渉されていることも大きな特徴なんじゃよ。

TPPは、大筋合意をしたものの、まだ発効にはいたっておらんので、今後も議論されるかと思うんじゃが、貿易に携わっている(携わりたい)人には注目してもらいたいのう。

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