働き方

2016/03/31

妊娠・出産でブランクが……経理・会計で復帰できる?

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

妊娠・出産でブランクが……経理・会計で復帰できる?

経理・会計・財務のような専門職では、産休や育休などによるライフステージの変化によるブランク、あるいは転職によるブランクがあっても、有利に転職を進められるのでしょうか? 今回は、ブランクから復帰する際のいくつかのヒントをご紹介しましょう。

“実務経験アリ”のアドバンテージは有利!

確かに、ブランクなしで転職される方と比べれば不利という見方もできますが、積み上げてきた経験や実績は確固たる事実であり、決してなかったことにはなりません。

実務経験は、座学だけでは得られない貴重なアピール材料。しっかり“活用”することで復帰につなげることができますし、会計・財務の転職市場でも十分戦える“武器”になるでしょう。

※関連記事:『経理はワークライフバランスがとりやすい?経理職の働きやすさについて

職場復帰をより有利に進めるには?

ただし、いくら経験があると言っても、長期間離れていれば忘れてしまったこともあるでしょうし、仕事の勘も鈍ってしまっているかもしれません。また、消費税率が10%に変更になったことをはじめ、税制改正によって業務が変わっている可能性があります。

ブランクを経て復帰するには、これらの「壁」を乗り越えることがマストです。つまり、スムーズに仕事に対応でき、かつ新しいルールもある程度把握しているということであれば、企業にとってより「欲しい人材」になれるでしょう。

では「壁」を乗り越えるために、挑戦しやすく具体的な方法を次からご紹介します。

1.実務に即した資格の勉強をする

復帰に向けた準備の王道として挙げられるのが、資格の勉強です。経験者であれば、すでに簿記の資格を取得している方も多いでしょうが、ただ自分が過去に勉強したものを復習するだけでは足りないでしょう。

なぜなら、日商簿記検定は平成28年から出題区分が大きく変更され、平成30年にはさらに改訂が加わっているからです。より実務に即した内容になりますので、復習をするなら新しいテキストでしたほうが良いでしょう。

また、経済産業省の「経理・財務サービススキルスタンダード」に準拠した「PASS(経理事務パスポート検定)」や、「FASS(経理・財務スキル検定)」といった、実務に即した資格の勉強をするのも有効な手段ですよ!

※参考記事:『【資格】平成30年度、日商簿記検定2級の改訂部分のまとめ

2.本格復帰の前に派遣社員として働く

産休や育休によるブランクは比較的長期間になりますから、いきなり正社員としてバリバリ働くことに、体力的なことも含めて不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。そんな場合にオススメなのが、派遣社員という働き方。

派遣会社に登録すると、担当者やキャリアコーチが働き方について相談に乗ってくれます。どれくらいのレベルから始めるか、どれくらいの時間働くかなど、細かく条件を絞って職場を選ぶことができますし、もちろん期間を区切って働くことも可能。

時期にもよりますが、経験者であれば選択肢も広がりますので、まずは現場に入って少しずつ勘を取り戻したいという方には最適な方法と言えるでしょう。

※関連記事:『「派遣」という働き方が向いているのはどんなタイプの人?』『経理職に復帰したい!正社員と派遣のそれぞれの魅力とは?

 

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参考サイト

 

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