「貿易実務の仕事をしていてよかったと思うことは何ですか?」

こんにちは!貿易女子のゆにです。貿易事務の仕事をはじめて4年目を迎えました。会社には後輩がどんどん増えてきて、私も甘えたことは言っていられない立場になるのを感じています…(汗)昨日は新入社員との交流会で、貿易実務の仕事をしていてよかったと思うことを尋ねられたのですが、うまく答えられず…(苦笑) 唐突だったとはいえ、答えられない自分にちょっと凹みました。そんな気分を引きずっている今日、私が向かったのは喫茶カイコク。ここのマスターは元商社マンでふだんは貿易のことを相談するのですが、今日はマスターに同じ質問したいなと思って仕事帰りに立ち寄りました。
いらっしゃいませ。こんにちは、ゆにさん。
こんにちは。今日はガトーショコラとカフェラテをいただけますか?
かしこまりました。
あと、今日もマスターにお話を伺いたいことがあるんです。ただ、いつものような貿易実務に関する相談ではないのですが…、お聞きしてもいいでしょうか?
実務に関するお話ではないのですね?どんなお話でしょう?
ちょっと唐突な質問かもしれませんが、マスターが貿易実務の仕事をしていてよかった…と思ったことがあればお聞きしたいんです。
ほぉ…。しかしまた、なぜ、急にそんなことを?(笑)。
やっぱり唐突ですよね(笑)。実は昨日、新入社員との交流会があったのですが、入社したばかりの後輩から同じ質問を受けたんです。でも、そのときはうまく答えられなくて、あらためて貿易の仕事をしてよかったことを考えていたんです。マスターも商社を退職して喫茶カイコクを始めてから結構日が経っているとは思うのですが、マスターの話もぜひ聞けたらなぁ…と思いまして。
なるほど。わかりました。ちょっと考えます(笑)。
ありがとうございます。
…そうですね。私が貿易に携わる仕事をしてよかったなと思うのは、ひとつは外国と関係が持てたということかもしれません。若いときは海外に興味がありましたし、仕事で関わったことで、商習慣や文化も含めて“日本との違い”を感じるのが楽しかったです。私の場合は、時々現地に赴くこともあったので、直に外国の文化に触れられたのも大きいです。もちろん「なぜこんなにのんびりしているんだろう?いい加減なんだろう?」みたいなことで、その違いやギャップに悩まされたこともありましたが、それも含めておもしろかったですし、貿易の仕事で自分が成長したのではないかなぁ、と思っています。
なるほど。私もそれはよくわかります。私は仕事で海外に行ったことはまだないのですが、コレポンでも感じます。
そうですよね。あと、実は、私は商社から商社へ転職しているのですが、貿易実務の経験というのは、職業スキルとして有効なんだなぁとも感じました。これはスキルの必要な職種全般にいえる話かもしれませんが、会社が変われば、取り扱っている商材が変わったり、仕組みが違ったりするので、それも興味深かったです。実際、最初の商社と次の商社では取り扱っているものが違ったので、貿易の知識は活かしつつも、担当した商品や商材の知識が増えました。
マスターは知的好奇心が旺盛なんですね。違いを楽しまれる、というか、視野が広がることが楽しいと感じるタイプなんですね。今まで、知らなかったマスターの一面を見た気がします(笑)。
そうですか?ちょっと照れますね…(笑)でも、ゆにさんがおっしゃる通り、私は視野が広がっていくのが好きなんだと思います。貿易の仕事が私の見聞を広げてくれたと思っています。
それ、素敵ですね!私も仕事で新しい商材と出会ったり、新しい人と出会ったりしたときに、楽しく感じるので、よくわかります。他に何かありますか?
そうですね。これは、貿易に携わる方全員が当てはまるわけではないかもしれませんが、貿易の仕事は誰かと誰かのあいだに入って調整する仲介役みたいなものだと私は思っているんです。長く経験したことで、会社組織においても、生きる上でも、人とつながりを持つのが上手になれた気がします。
へぇ~!
えぇ、結果的にそうしたつながりの中で、喫茶カイコクがオープンできたと思っていますし、続けられているのかなと思うことがありますので。
なるほど。なんだか、自分がすごく良い仕事をしている気がしてきました(笑)
きっと、そうですよ。貿易の仕事は、そのスキルをベースにキャリアアップも図れますし、人間的な成長も促してくれると、私は信じています(笑)。
そうですね!やっぱりマスターに話を伺ってよかったです。次、もし、誰かに同じことを聞かれたら、きちんと回答できそうです。
それはよかったです(笑)では、大変お待たせしましたが、ご注文のカフェラテとガトーショコラです。ゆっくりしていってくださいね。
ありがとうございます。いただきます!