用語

2016/01/25

貨物海上保険の商品価格、保険金額、保険料の関係

こんにちは!貿易女子の円(まどか)です。前回に引き続き、貨物保険の話をしますね。

実はここ最近、煮込み料理にはまっていて、これまで自分で料理したことはなかったひよこ豆をトマトベースで煮込んでみたり、キャベツとソーセージをビールで煮込んでみたり、いろんな実験を楽しんでいます(*^^)ノ 煮込み料理は味見をしながら調整できますし、いろんな調味料を足したりできるのがおもしろいんです♪ では、本日の「貿易用語」を始めましょう!

(注)今日初めて「貨物保険(貨物海上保険)」という言葉を聞いた方、聞いたことはあるけど、あまりよくわかっていないという方は、こちらをご覧ください。また、今回は、貿易実務の基礎知識である「インコタームズ」の内容にも触れます。貨物保険同様、インコタームズという言葉を初めて聞いた方、理解に自信のない方は、こちらをご覧ください。

保険金額はCIFまたはCIP価格の110%

貨物保険(貨物海上保険)は、国際運送中に起こった損害をカバーしてくれる保険ですが、実際に損害があった場合、保険会社に損害の補填として支払ってもらえる「保険金額(付保金額)」は、通常、CIF価格の110%、またはCIP価格 の110%です。

※CIF価格、CIP価格は、どちらも「商品価格+輸入地までの運賃+貨物保険料」を含んだ価格です。ただ、CIFとCIPでは、輸出者と輸入者の危険負担の範囲(トラブルが起こったときの責任範囲)が異なります。CIFでは、輸出港において、輸出者が「本船上」に商品を置いた時点で輸入者に危険負担が移るのに対して、CIPは、輸出者が輸出港のコンテナターミナルで運送人に商品を引き渡した時点で輸入者へ移ります。

「保険金額(付保金額)」というのは、保険会社が1回の保険事故について支払う金額の最高限度額のことです。世界的な慣習で、無事に届いた貨物を売却したときの期待利益分10%を加えた金額で設定されています。そのため、貿易実務に書かれた本や保険会社のホームページでは、「保険金額(付保金額)」は、以下のような計算式で紹介されています。

保険金額(付保金額)=CIF または CIP価格×110%

貿易事務の仕事では、貨物保険を申し込むときに保険金額を計算して記入するという作業はありませんが、保険会社から発行される保険証券には保険金額(Amount Insured)が記載されていますので、金額を確認するためにも計算式を覚えておきましょう。

保険会社に支払う保険料の計算式

では次に、保険会社に支払う「保険料」についての計算式をご紹介しましょう。

保険料=保険金額(付保金額)×保険料率

保険料率は、保険条件、貨物の種類や性質、輸送区間、輸送方法、治安状況、また、契約者の過去の実績などから、保険会社が設定しています。そのため、保険会社によって多少の差があります。

ちなみに、保険料率の決定に関係する保険条件というのは、先週「貨物保険の保険条件を知ろう」でご紹介した3つの保険条件ICC(A)、(B)、(C)や戦争保険やストライキ保険のこと。担保範囲(保険でカバーする範囲)が広がるにつれ、保険料率は高くなります。

また、保険会社によっては、1件あたりの最低保険料が設定されていることもあるようです。(例えば、1件の最低保険料が3,000円の場合、上図の計算式で保険料が2,200円だと算出されても3,000円請求されるということです。)貿易事務に就いておられる方で、保険料率や最低保険料の設定が気になる方は、保険契約をしている保険会社に確認してみましょう。

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