用語

2016/07/11

輸出&輸入通関の便利な制度「AEO制度」

こんにちは!貿易女子の円(まどか)です。みなさまは、「AEO制度」という言葉を聞いたことはありますか?貿易の仕事をされている方でも、初めて聞いたという方がいらっしゃると思います。今日は、この制度の内容や特徴についてご紹介しますね♪

どの会社に対しても平等な通関手続きの優遇措置制度=「AEO制度」

日本には、貿易取引をしている会社が大小含めて数多くありますが、通関手続きは、原則として、その会社の規模とは関係なく平等に行われます。

たとえば、長年、貨物をしっかり管理し法令を遵守している会社と、税関検査で梱包を開けたらインボイスに記載されていない商品がいくつも入っていた…なんていう会社とで、通関手続きが平等というのは、少し不公平に感じられるかもしれませんが、原則としては、どの貨物も平等に扱われます※。

※実際、後者のような会社に対しては、税関がその後の取引に対して厳しく目を光らせることになりますので、まったく同じということはありません。ただ、税関職員によるチェックの厳格化といった、あくまで人為的なレベルの話で、原則として税関はどの会社の輸出通関・輸入通関も、同じ流れで審査・検査されています。

今回のテーマである「AEO制度」は、この平等を原則とする通関制度に設けられた“特例(優遇措置)”制度です。

貿易を行っている企業の中でも、税関長が“貨物のセキュリティ管理”や、“法令遵守(コンプライアンス)”の体制が整備されていると承認・認定した企業は、税関手続きが通常よりも緩和され(簡素化、迅速化され)、優遇措置を受けることができるのです。

この特例制度を、「AEO(Authorized Economic Operator)制度」といいます※。

※AEO制度は2006年3月に「輸出業者」を対象に導入され、その後「輸入業者」「倉庫業者」「製造業者」「通関業者」「運送者」と、その対象者ごとに内容が整備されています。

優遇措置の内容は、「対象者」ごとに異なり、その内容もいろいろ細かく決められていますが、今回は「輸出者」と「輸入者」の代表的な特例をご紹介しましょう。

まず、輸出者にまつわる「AEO制度」としては、通常の輸出申告なら、貨物を保税地域に搬入してからでなければ申告できないところ、税関長に承認された輸出者は、貨物が自社の工場や倉庫にある状態でも輸出申告ができ、さらには輸出許可も受けることができることが挙げられます。

この優遇措置は、輸入者を対象とした「AEO制度」にも似たような特例があり、税関長に承認を受けている輸入者は、通常は保税地域に搬入してから行う輸入申告を、保税地域搬入前に行い、輸入許可も受けられます。

「AEO制度」のもとでは、税関の審査・検査が通常よりも迅速化(簡素化)され、輸出者はよりスピーディーに船に積み込むことが可能になり、輸入者はよりスピーディーに国内に流通させる(販売する)ことができるのです。

また、その他の特例輸入者は、通常なら関税などの納税を行わなければ貨物が引き取れないところ、貨物を引き取ったあとに納税できる(後払いできる)という優遇措置も受けられます。関税を後払いできるというのは、(国内で販売してから納税することも可能になるという見地から)輸入者からすれば資金繰りがラクになることを意味します。

このように、「AEO制度」は、輸出者・輸入者にとってメリットのある制度なのです。

輸出者や輸入者が、この制度を利用するには、ある一定期間、業務や法令違反がないかなどの要件があります。詳しくは、税関に問い合わせるなど確認いただければと思いますが、会社の施設や設備、業務のチェック体制などの「セキュリティ管理」と、「法令遵守(コンプライアンス)」が主なチェック事項となっています。

ご興味のある方は、末尾に掲載した参考URLなどでチェックしてみてくださいね♪

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