用語

2018/04/09

「信用状(L/C)」の種類についてまとめてみました

こんにちは!貿易女子の円(まどか)です。前回は信用状(L/C)と売買契約書の関係についてお話しましたが、今週は、信用状の種類(分類)についてご紹介したいと思います。いくつかの信用状については過去に掘り下げてご説明したものもあり、関連記事のリンクも文中に挟んでいきますので、気になった方はそちらもぜひご覧ください。では、はじめましょう!

[注]今回の内容は「信用状とは何か?」といった基本的な知識については割愛しています。今日初めて「信用状(L/C)」という言葉を聞いた方、聞いたことはあるけど、あまりよくわかっていないという方は「信用状(L/C)の役割を知っていますか?」「信用状(L/C)取引における輸出入者と銀行の関係を理解しよう」からご覧いただければ、より理解しやすいかと思います。

一般的な信用状は「取消不能信用状」。でも、他にもいろいろある!

これまで貿易キャラナビでは、信用状について幾度となくご紹介してきましたが、実は信用状にはいくつか種類があります。

信用状の種類全体を把握しておくと、実務で信用状取引を行うときに応用が効きますし、貿易実務をされている方にはぜひ把握していただきたい内容です。では、いわゆる定番の信用状である「取消不能信用状」からご覧ください。

※銀行によって信用状開設依頼書の様式は若干異なりますが、下記の分類は、輸入者が作成する開設依頼書の用紙が異なることもあれば、用紙自体は同じで、依頼書にある項目にチェックするか、しないかの違いで分類されているものもあります。

■取消不能信用状(Irrevocable L/C)

いったん発行されると、関係当事者である、発行依頼人(輸入者)、発行銀行、受益者(輸出者)、確認銀行の同意がなければ、取消・訂正ができない信用状。現在、貿易取引で取り扱われている一般的な信用状は、取消不能信用状です(国際商業会議所によって2007年に改定された信用状統一規則(UCP600)において規定されています)。

※受益者(輸出者)に通知することなく、信用状銀行が条件変更、取消ができる取消可能信用状というものも分類上存在しますが、現在の貿易取引では使用されません。というのも、信用状は、貿易取引において、商品代金の「支払い保証」という役割で利用されており、誰か一人だけの意思で文書の取消、訂正されると、支払い保証の確約がゆるぎ、信用状としての存在価値がなくなってしまうからです。

■確認信用状(Confirmed L/C)

発行銀行の信用度が低い場合や輸入国の政治・経済事情などから外貨送金に不安のある場合に、国際的に信用度の高い銀行に信用を補完してもらうために、信用状発行銀行に加えて、発行銀行以外の銀行も「支払い保証」を行った信用状。

信用状発行銀行に加えて支払い保証した銀行を「確認銀行(Confirming Bank)」といい、その信用状は「確認信用状」と呼ばれます(分類上、確認信用状と明記されていないものは、無確認信用状と呼ばれます)。

※関連記事:信用状発行銀行に不安のあるときに発行する「確認信用状」

■買取銀行指定信用状(Restricted L/C)

日本で一般的に利用されている信用状は、輸出者が為替手形を振り出し、輸出地の銀行(買取銀行)に買取ってもらうことで商品代金を回収する仕組みになっています。その買取銀行が指定された信用状を「買取銀行指定信用状」といい、どこの銀行でも買取ってもらえる信用状を「買取銀行無指定信用状(またはオープン信用状)」といいます。

■後日払信用状(Deferred Payment Credit)

上の買取銀行指定信用状でご説明したように、一般的な信用状は輸出者が為替手形を振り出しますが、為替手形を振り出さず、信用状に記載された期日(後日)に支払うことを条件とした信用状もあります。それが「後日払信用状」です。ヨーロッパでは手形には高額な印紙が課されるために、手形なしで決済できるこの信用状がよく利用されています。

※関連記事:為替手形を振り出す必要のない「後日支払信用状」

■譲渡可能信用状(Transferable L/C)

信用状の受益者(通常は輸出者)が、信用状の全部、または一部を第三者(第二の受益者/複数の場合もある)に一度だけ譲渡を認めている信用状。輸入者から受益者(輸出者)に支払われる商品代金が第三者(第二受益者)に譲渡されるため、輸出品に第三者(製造業者など)が関わっている場合に利用されることがあります。

※関連記事:信用状の種類はいろいろ!?「譲渡可能信用状」編

■回転信用状(Revolving L/C)

継続反復的に同じ取引先と同一商品を、一定期間内に取引する場合などに利用される、繰り返し使用できる信用状。信用状を使用すると自動的に元の金額に復元する信用状、一定の期間経過とともに元の金額に復元する信用状など、復元されるタイミングには種類があります。

※関連記事:一定の期間、繰り返して使える「回転信用状」

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