用語

2016/05/16

在来船貨物の流れを理解しよう

こんにちは!貿易女子の円(まどか)です。先日、コンテナ輸送(海上輸送)の流れ&手続きについて、「FCL貨物の流れを理解しよう」「LCL貨物の流れを理解しよう」と2回に分けてご紹介しましたが、本日は「在来船(在来型貨物船)」の船積み・引き取りの流れについてお話しします。

在来船による輸送と、コンテナ輸送は異なる!

現在の海上輸送は、貨物を専用のコンテナに積み込んで運ぶコンテナ輸送が主流です。ただ、コンテナ・ターミナルの設備が整っていない港へ輸出する場合、また、コンテナに入らない形状・サイズの貨物を輸出する場合には、在来船も利用されています。

在来船への船積み・引き取りは、コンテナ船の場合と異なっており、コンテナ輸送の手続きとは別物として捉えていただきたいのですが、「貨物を船に載せて輸送する!」という点では共通なので、その流れが似ていないわけではありません。

その相違点については、上でもご紹介したFCL貨物の輸送LCL貨物の輸送、と読み比べていただけたらなと思います!

在来船貨物の船積みの流れ

ここからは、在来船貨物の輸出地・輸入地での流れをご説明するのですが、実は貿易会社や商社の貿易事務では、荷積みや荷降ろし、通関手続きはフォワーダーなどの専門業者に依頼することが多いため、ここで紹介する事務作業をすることはほとんどありません。ただ、フォワーダー(海貨業者、通関業者)で仕事をする場合は、大いに関係しますし、貿易に携わる仕事をするなら(しているなら)、ぜひ知っていただきたい内容です。

では早速、その流れをご紹介しましょう。

■輸出地の在来船貨物の流れ

① 輸出者、または、フォワーダーが船会社に船腹予約をする。

② フォワーダーは、船積依頼書(Shipping Application: S/A)※を船会社に提出する。

※船積依頼書(S/A)は、8枚程度の複写式になっており、④以降で使用する船積指図書(Shipping Order)やメイツ・レシート/本船貨物受取証(Mate’s Receipt)が同時作成される。なお、輸出者がフォワーダーへ船積み依頼する際、Shipping Instructionという船積依頼書を作成する必要があることも。

③ フォワーダーは税関に輸出申告手続きを行い、輸出許可を得る。

④ 船会社は、船積指図書(Shipping Order: S/O)の記載事項を確認し、書類にS/O No.を打ち込み、サインをして、フォワーダーに返却する。
※船積指図書(S/O)は、船会社が本船の船長に船積みを指図した書類。船積みについて必要な情報が記入され、船荷証券(Bill of Lading)のもとになります。

⑤ フォワーダーは、指定された日時にS/Oと輸出許可書を添えて、輸出貨物を本船もしくは船会社の倉庫まで運ぶ※。

※在来船の船積みにおいて、大口貨物と小口貨物の場合で船積みの方法が異なる。大口貨物は「自家積み(直積み)」といって、荷主の責任で本船まで運んで引き渡す。小口貨物は、「総積み」といって船会社指定の倉庫で引き渡し、船会社が他の貨物とともに本船に積み込む。

⑥ 輸出貨物は、船内荷役業者により本船に積み込まれます。輸出貨物は検数人が立ち会っての確認を受ける必要があり※、一級航海士がメイツ・レシート/本船貨物受取証(Mate’s Receipt: M/R)にサインして検数人に返却される。

※在来船の船積みでは、自家積みであれ総積みであれ、検数人の確認作業が行われる。書類の記載内容と異なっていたり、貨物にダメージがある場合には、メイツ・レシートにその内容がリマークとして記載される。

⑦ 検数人がメイツ・レシートと輸出許可書を税関に提示して船積確認を受ける。

⑧ フォワーダーは検数人からメイツ・レシートと輸出許可書を受け取り、メイツ・レシートについては船会社に提出する。

⑨ 船会社はメイツ・レシートと引き換えに、B/Lを発行する。(フォワーダーは、輸出者に輸出許可書とB/Lを渡す。)

★上記は目安の流れです。実際には同時進行になることもあるようです。

■輸入地の在来船貨物の流れ

① 輸出者から依頼を受けたフォワーダーは船会社にB/Lを提出し、「荷渡し指図書(Delivery Order)※以下D/Oと記します」を入手する。

② 大口貨物の場合(自家揚げの場合)は、本船の船長にD/Oを提出し、荷主の責任で貨物を引き取り、保税地域に搬入する。また、小口貨物(総揚げ)の場合は、船会社の委託を受けて保税地域に陸揚げを行っているランディング・エージェント(Landing Agent)にD/Oを提出し、貨物を引き取る。

※貨物の引き取りの際には、輸出地同様、検数人が立ち会う。検数表を作成し、これにもとづいた貨物の受取証である「ボート・ノート/貨物受渡書(Boat Note)」が作成されて本船に提出される。もし貨物にダメージがある場合には、その内容がリマークとして記載される、

③ フォワーダーが輸入通関手続きを行い、輸入許可を得る。

④ 輸入者は、自社の倉庫やフォワーダーの倉庫、納入先などに貨物を運ぶ。

※一般的に、輸入者はフォワーダーの倉庫へ貨物を引き取りに行くか、フォワーダー(またはフォワーダーが手配した運送業者)に運んでもらうことが多いです。

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